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民主党再生へ野田国義氏、「アベノミクス」に警鐘
政治
2013年2月22日 15:54

noda.jpg 3月13日投票締め切り、同16日開票の日程で、民主党福岡県連の党員・サポーターによって7月の参院選・公認候補が選ばれる。その公募に同県連代表の野田国義 前衆議院議員が応じた。政権を失い、支持が低下した民主党公認候補としての参院選出馬は、まさに「火中の栗を拾う」ことになる。厳しい戦いへとあえて向かう野田氏は、公募に応じる意思を表明した記者会見で、復権した自民党・安倍内閣の経済政策「アベノミクス」に警鐘を鳴らし、「健全な議会制民主主義を守りぬくため、民主党の再生を図る義務がある」と訴えた。

 「バブル崩壊後、幾度となく巨額な補正予算を組み、経済のためと称してつぎ込まれてきた巨額な公共事業費が、日本の経済を立て直してくれたでしょうか。答えは『NO』のはずです」という野田氏。「生活者を守るという視点に立った政治勢力をなんとしても残さなければならない」と訴える。かつて、最年少市長として「八女のクリントン」とさえ評された元八女市長4期16年の経験から、「地域主権を勝ち取ること」を自分の使命とし、自民党政権の方針を「中央集権回帰」と指摘する。

 昨年末の衆議院議員総選挙における大敗について野田氏は、「地方組織がボトムアップ型になっていなかった」と分析。参議院議員の任期6年の間で、地方議員の数を増やすとともに党勢拡大、党再生に努めるとしている。低迷する民主党の支持率については、「今が底。一番大事な時期」との認識を語った。民主党から逃げ出す政治家が後を絶たないなか、野田氏の大志をかけた戦いは幕をあけた。

【山下 康太】


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