今年7月に行なわれる参議院議員選挙。福岡では、ある1人の男のカムバックを受けて衝撃が走っている。遠藤宣彦元衆議院議員が、全国比例における日本維新の会の公認候補として再び政界を目指すというのである。
同氏は、2005年の衆院選において、自民党公認で福岡1区に立候補。小選挙区では敗れるも比例で復活当選した。しかし、09年の衆院選で落選。その後、福岡から姿を消し、消息不明となっていた。しかも、その際、福岡博多ライオンズクラブの会費をはじめ、あちこちの支払いを踏み倒したという。
昨年末の衆院選。遠藤氏が日本維新の会の公認で千葉6区に出馬したというニュースに福岡は驚愕した。ただし、同氏の無事に安堵するわけではなく、「よくも人前に出られるものだ。政界復帰なんてとんでもない!まずは自分のしたことへの償いが先だろう!」という怒りが勝っていた。同氏のカムバックがどれだけ福岡にとって大きなニュースなのかは、千葉の話にも関わらず、地元紙がわざわざ紙面を割いて報じたことからもうかがえる。
そして最近、遠藤氏が福岡市で活動拠点となる事務所を探しているという情報が流れている。「まさか!戻って来るとは。迷惑をかけたという自覚がないのか!」と、被害者の1人は声を荒げる。支持者どころか、むしろ敵が多い同氏の帰還には、「福岡の選挙をつぶすつもりか?」と、維新関係者から不安の声まであがっている。
▼関連リンク
・遠藤宣彦前衆議院議員 ライオンズ除籍か(2010年2月3日)
※記事へのご意見はこちら