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直撃インタビュー

400万人の来場者を目指す!ハウステンボス代表・澤田秀雄氏(1)
直撃インタビュー
2013年5月28日 07:00

 今年4月、大手旅行会社HIS創業者の澤田秀雄氏がハウステンボスの支援を決めてから、まる3年が経過した。当時は誰もが再建は困難だと感じるムードが漂っていたが、さまざまなイベント実施や社内体制の見直しなどで、見事に黒字へ転換。ハウステンボスの新たな可能性を次々と再発掘してきた澤田社長に、3年間の振り返りと今後の見通しについて語ってもらった。

<まだまだ「56点」>
 ――ハウステンボスの支援をされ始めてから、まる3年が経ちました。2年前に取材させていただいたときは「57点」という評価でしたが、現在はいかがでしょうか。

sawada.jpg 澤田秀雄氏(以下、澤田) たしかに、もう3年も経ちましたね。まだ1年くらいしか経っていないような気がします。あまり進化してないから(笑)。この3年間は反省あるのみですね。点数は、一時は59点まで上がったのですが、現在は56点まで下がりました。
 2013年9月期は来場者が200万人を少し超えるくらいを見込んでいますが、もし私が70点と評価できるようになれば、そのときは400万人を突破していると思います。みんなが努力してくれていますから、売上が30%以上、利益も約50%伸びるという成果が出ています。でも、まだちょっと不安ですね。

 ――一時は59点まで上がった要因というのは。

 澤田 それは「光の王国」「100万本のバラ」など、内容が良くお客さまが満足するイベントが出始めたからです。ただアフターケアが悪く、あまり感動的でなくなってきました。それで56点になりました。最初はお客さまも喜んでいただいたと思いますが、我々は常に進化していかなくてはいけません。それなのに、中身の質が落ちてしまうとダメですよね。お客さまは正直ですから、質が良ければインターネットや口コミで来場が増えますし、悪ければ評価も低くなり減ります。

 ――とはいえ、すでに中間期で100万人以上が来場しているということですが、それはイベントによるものでしょうか。それとも、社内組織が整ってきたからでしょうか。以前、澤田社長は「スタッフの雰囲気が暗かった」と表現されていたと思います。

 澤田 今のスタッフはよくやってくれています。ただディズニーランドと比べたら、サービスやクオリティはまだまだ改善の余地がたくさんあります。どんどん新しく若い人員を増やしていますが、彼らはまだ仕事に慣れておらず未熟といった課題はあります。また、古いスタッフはずっと昔のやり方できましたから、常に笑顔にしようといった改善を促しても、そんなにすぐには変わりません。現在は若手から古株までが混成した陣容なので、全体のレベルにまだバラつきがあります。そういう意味では、まだサービスやクオリティがさまざまな色が混じっていて"きれいな青色"にはなっていません。

(つづく)
【聞き手・文構成:大根田 康介】

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<COMPANY INFORMATION>
所在地:長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
設 立:1992年3月
資本金:15億円
売上高:(12/9)152億5,500万円

<プロフィール>
sawada_tp.jpg澤田 秀雄(さわだ・ひでお)
1951年、大阪出身。73年、旧西ドイツ・マインツ大学留学。帰国後の80年、(株)エイチ・アイ・エスの前身となる(株)インターナショナルツアーズ設立。96年、スカイマークエアラインズ(株)設立、同年、ウォーターマークホテルグループの会長に就任。その後、証券・銀行業などにも参入。03年、モンゴルAG銀行(現ハーンバンク)会長、07年、澤田ホールディングス(株)代表取締役社長に就任。10年、ハウステンボス(株)代表取締役社長、12年、公益財団法人東京交響楽団理事長、13年、公益財団法人松下政経塾評議員に就任。


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