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福岡市、約42.6万人分の個人情報を業者任せ~バスで運び、危うく紛失
社会
2013年6月25日 15:13

 福岡市の個人情報管理において、その認識が強く疑われる事件が発生した。24日夜、福岡市選挙管理委員会(以下、市選管)は、42万6,064人分の選挙人データが入ったDVD3枚を搬送していた業者がひったくりに遭ったと発表。だが、後に警察の調べで、この業者は、搬送の際に民間バスを利用しており、その車中に置き忘れていたことが判明した。DVDはバスの営業所で保管されていた。

 万全なセキュリティとは言い難い状況で、市民の個人情報が取り扱われているという事実が明らかになった。市選管は取材に対し、搬送していた業者は、まもなく始まる参議院議員選挙の期日前投票における受付での照合のため、市役所のホストコンピューター内の住民基本台帳データから選挙人データをアウトプットし、区役所のパソコンへインストールする業務を請け負っていた。驚くことに、同取材で市選管は、「運び方については業者任せ」であったことを説明。約42.6万人の個人情報が民間バスを使って運ばれていたことについて「把握していなかった」という。

 紛失しかけた選挙人データは、同市城南区・早良区・西区の選挙人(満20歳以上の日本国民)の住所・氏名・生年月日・性別・転出の表示がされたもの。本当にひったくりに遭っていたら悪用される可能性は非常に高い。問題は、盗難に遭ってもおかしくはない搬送方法(取り扱い)が行なわれていたことを市が知らなかった事実にある。福岡市の個人情報管理の認識に大きな疑問を抱かざるを得ない。

【山下 康太】


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