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地球市民を救う!「流水式小水力発電装置ストリーム」(中)
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2013年7月29日 07:00

シーベルインターナショナル(株) 代表取締役社長 海野裕二氏

<流水式小水力発電の稼働率は90%!>
 ――低落差"ということですが、どの程度の落差があれば発電可能ですか。

海野裕二社長(以下、海野) 我々の装置は1mの落差があれば発電可能です。「水力発電」は火力、原子力発電等の爆発的なエネルギーには負けますが、風力発電、太陽光発電の数十倍、数百倍のエネルギーがあります。

settigenba.jpg 例えば、1トンの水がわずか1m落ちるエネルギーは、太陽光で換算すると、真昼の1番日差しの強い時に、約80平米の土地にあたるエネルギーに相当します。さらに、流速1秒間に1m動くエネルギーは、風速に換算すると風速15mに相当します。流速は、普通の川では1.5m、急流であれば2m~3mです。流速2mとすると、風速30mになります。そのような暴風雨が24時間、365日吹いているところは地球上にありません。しかも、風力発電や太陽光発電が気象の影響を多く受け、稼働率10%程度なのに対し、我々の流水式小水力発電装置の稼働率は90%を超えます。

<わずかな水路があれば設置可能である!>
 ――「ストリーム」には具体的にどのような特徴がありますか。

 海野 低落差型「流水式小水力発電装置ストリーム」には4つの特徴があります。

 1つ目は、「垂直二軸型水車」による新技術の水力発電です。二軸にすることにより、流水のエネルギーを効率よく水車に作用させて発電させることが可能になります。同時に、農業用水などの水路発電の弊害となる枯葉や草木、小枝、ビニール、ゴミなどを排出・通過させることが可能になりました。

 2つ目は、大規模な土木工事が不要な「ユニット型」になっています。開水路に設置開始して3日後には運転が可能で、その後のメンテナンスも容易です。

 3つ目は、分散電力の「地域型」新エネルギーシステムです。地域の水資源をエネルギー源として発電します。今、1番求められている地産地消そのものです。
 3.11の際は、福島の事故で、山梨が停電しました。とくに「中山間地域」への影響は大きく1カ月近く、電気がなく、通信手段が遮断されました。これはおかしなことです。地産地消のエネルギーがあれば、2次被害、3次被害は100%防げたと思います。

 4つ目は、流量調整ゲートで水量変動に対応します。従来、「水力発電」の施設は、100%オーダーメードで、設置場所ごとに設計しておりました。水路を設置する地形(幅、大きさ、流量、傾斜角度)や条件が異なっているからです。しかし「ストリーム」は、従来不可能と言われていた「非標準の標準」をボックス内で可能にしました。条件は非標準(さまざまな環境で異なる)だけれども、標準(同じ装置)での対応を可能にしたのです。

 従来、水力エネルギーを電力に変える手段はダムが主流です。しかし、ダムの建設には莫大な費用がかかり、かつ建設場所を選びます。周辺の生態系に大きな影響を与えるという課題もありました。そして、3.11以降は、大規模なダム建設はさらに難しくなりました。

 「流水式小水力発電装置」はわずかな水路があれば設置可能であり、周辺環境にも影響を与えません。ダムのように大きな落差がない環境であっても穏やかな水流があれば発電できるのです。

(つづく)
【金木 亮憲】

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