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トリアス 外資ファンドを取り巻く失望と疑念(2)
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2013年10月 8日 15:08

<運営会社に浮上した債務不履行疑惑>
torius.jpg トリアスの販促費は3種類ある。(1)家賃に含まれるもの。(2)かつて3つゾーンが独自にねん出していたが後に1本化されデベロッパー分と合算されたもの。(3)全テナントが加盟するオーナー会。(3)についてはオープン当初は総務会費のみが徴収されていた。しかし強敵ダイヤモンドシティルクル(現イオンモール福岡)が眼前の粕屋郡への出店が決定。競合店対策として2003年より値上げされ販促費に活用されるようになった。先のテナントはその中身が変質してしまったことに不満を募らせているが、情報公開は運営会社が変わった後も継続されている。

 (2)の3つのゾーンとは具体的に生鮮市場、トリアスモール、アウトレットゾーン。1999年7月以降随時販促委員会が発足し独自の出納管理が成されていた。その後前述の通りラサール社の意向に基づき旧運営会社がデベロッパー分と合算することで調整。念書がかわされた後自動的に一定額が引き下ろされている。その後運営会社が変更。新しい運営会社は「守秘義務」を理由に販促費の明細は公開していない。言うまでもなく運営会社は公開の義務が生ずる。自らの販促のためにねん出した費用について「守秘義務」を突き付けられる理由はない。運営会社はテナントからの問合せについて「疑問点などがあれば個別にお答えしている」として必要な情報公開を講じていることを主張。合わせて資産価値向上について「必要なリニューアルなどは実施している。オープン後年数が経過していることもあり雨漏りなどへの対応が必要となっている」として目に見えない部分の負担が増加していることを指摘している。
 コメント通り経年劣化が進んでいればより透明度の高い情報公開が求められる。なぜ「守秘義務」を立てに情報の非公開を続けるのか。現状では必要な販促に費用が投下されているのか知る術はない。テナントの不満は債務不履行の疑惑まで発展している。

 なぜテナントはこうした状況を看過してきたのか。あるテナントは「法的な強制力がないように思いこまされている人が多い。加えて、強硬に出ることでトリアス側ににらまれることを恐れている」のが実情だという。いくつかのテナントは個別に運営会社に問いただしたが、求める応えは得られなかったという。こうした中であるテナントは「ウィンウィン関係のためにおとなしくしていたが。このままでは座して死を待つのみ。必要な措置を取る時期に来たかも知れない」。事態は深刻化している。

(つづく)

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