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福岡への提言

共存共栄の心で官民バランス重視の仕事づくり~(株)西中洲樋口建設
福岡への提言
2013年11月19日 13:35

n-higuchi.jpg 設立44年目の、地場中堅ゼネコンの1社である(株)西中洲樋口建設。同社は一戸建て木造住宅の建築で成長し、その後、次第に住宅主体の事業から転換。公共施設から賃貸ビル、マンション、店舗付き住宅まで幅広く手がけている。同社では、公共工事と民間受注との受注バランスが保たれてきたが、近年は保育園の建設が増加傾向にあるという。「国が待機児童の解消を促進するために、株式会社の認可保育所への参入の拡大を、地方自治体に要請する方針です。そのため、今後は福岡市においても増加していくでしょう」と、同社代表取締役の横尾博氏。そのほかにも、特別養護老人ホームなど医療・介護関連施設の建設が増えてきており、民間受注の比率がやや増える傾向にある。

 同社の業績規模は、毎期15~20億円で推移していくとしている。「奇をてらったことをするのではなく、今まで通り全社一丸となって地道な営業活動を継続していきます。おかげさまで弊社は、総合評価では良好な評点をいただいています。それに甘んじることなく、技術・品質は当然のことながら、人材教育を含めた総合的なマネジメントの質のレベルアップを図っていきます」と、横尾代表は言う。

 同社は、2011年、12年と2年連続で福岡市工事成績の優良業者を受賞するなど、業界内外からの評価が高い。これは工事の技術や品質だけではなく、周辺環境や住民への安全管理など、きめ細やかなマネジメントの実践が求められる。その背景には、同社の一体感の強さがある。

 同社は09年6月期に、大きな赤字を出した。その際、横尾代表は「人件費を含めたコストを見直し、削減する」との方針を掲げたが、社員のリストラは行なわなかった。また、同社を退社する者も1人も出なかった。その結果、10年6月期は大幅な黒字転換を果たす。全社一丸となって痛みを共有して乗り越え、成果を上げたのだ。
 建設業における受注環境は依然として厳しい。だが、「福岡市は全国的に見て、恵まれている市場です。受注単価の低迷で状況は厳しいですが、仕事は発生しています。それは、ありがたいことです」と横尾代表。その一方で、「受注の偏りや"独りが勝つ"状況は、望ましくないと思います。もちろん、企業体力の限界で市場から去るケースも発生するのは、避けられません。そのなかでも、福岡市の建設業界全体の発展という視点で、合法的に各社が受注できる可能性を整えておくべきであると思います。とくに、Bランクの企業における受注環境は検討の余地があります。これは、福岡市に対する批判ではなく、行政と施工側が共存共栄できる関係と環境づくりを実現したいという一心です」(横尾代表)と、建設業界全体の発展を願っている。地道ながらも、官民ともに数多くの施工実績を誇る同社。共存共栄の心で、これからも福岡市の繁栄に寄与していくことを期待する。

【河原 清明】

<COMPANY INFORMATION>
代 表:横尾 博
所在地:福岡市中央区西中洲12-13
設 立: 1969年11月
資本金:8,800万円
業 種:総合建設業
売上高:(12/9)14億2,781万円


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