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九州・山口・広島の地銀22行の13/9月期(中間)決算を検証(6)
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2013年11月28日 07:00

2.貸出金残高について
・貸出金残高については預金残高の順位通り、第1位の福岡銀行、第2位の西日本シティ銀行、第3位の広島銀行の3行が5兆円を超えている。第4位の山口銀行が4兆円台、続いて肥後銀行、鹿児島銀行が3兆円台と続き、ほぼ預金の順位通りの貸出金順位となっている。
・ここで注目されるのは、預金順位が第14位の西京銀行と第15位の北九州銀行との貸出金順位が逆転していることだ。2年前に山口銀行から分割譲渡を受けて設立された北九州銀行は発足当初コールマネーに頼っていたが、2年後の今年9月期(中間期)でやっとオーバーローンが解消された。とは言え預貸率は99.8%と厳しい状況であり、譲渡性預金(別表1)に頼る綱渡りの資金調達が当面続きそうだ。
・預金残高第17位の筑邦銀行と、第18位の宮崎太陽銀行の貸出残高が逆転しているのは、宮崎県内の資金需要に応えているとの見方もあるが、不良債権化する可能性も秘めているとも言える。
・また預金順位が第21位の長崎銀行が預金2,488億円に対して貸出金が2,278億円で、預貸率が91.6%となっており、バランスを欠いた貸出を行なっていることがわかる。西日本シティ銀行の子会社である強みを活かしているのかもしれない。
・預貸率表(別表2)で問題となるのは預貸率が70%以下の銀行である。政府・日銀は貸出金を増やすように銀行に求めてはいるものの資金需要は乏しいとの声が聴かれる。裏返して言えば優良な貸出先がないと言うのが実態かもしれない。預貸率の最下位は十八銀行57.7%、親和銀行と佐賀銀行がともに63.8%、次に続く筑邦銀行が63.9%となっている。相対的に第一地銀の預貸率が低いのは、地方の景気がいまだ本格的に回復してきていない証左なのかもしれない。

九州・山口・広島の地銀22行の13/9月期(中間)決算を検証(6)

(つづく)
【北山 譲】

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