生コンプラントメーカーで、我が国で中性固化改良工法における建設汚泥処理の第一人者である(株)冨士機(本社:福岡市博多区、藤田以和彦代表)。すでに東京の市場に進出し、特に地下鉄工事において、東京メトロからその卓越した同社の技術力が高く評価され信頼を得ていることは、幾度か紹介させていただいている。
同社の東京の拠点は江東区新木場であるが、このほど大田区京浜島への移転が決まった。京浜島は1939年1月から埋立事業がスタートし、86年1月に完成した。同社は、京浜島工業団地の一角へ2014年2月を目処に移転する。約1,500坪の敷地に工場付きである。
東京都の調査(2012年度)で中小の製造業の約70%が減収で、約60%の企業が将来の見通しとして廃業および未定という実態が浮き彫りとなっている。同社は、東京都における製造業の厳しい現況のなか、新たな進出を試みる。それは、地下鉄路線の拡大、東京外環道路の増設工事など、同社の技術力が必要とする現場が続々と出るからである。同社の技術力が都心のインフラ整備に対して、必要不可欠となった証である。
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