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脱原発・新エネルギー

日本エネルギー改革論(6)~自民党・河野太郎衆議院議員×環境エネルギー政策研究所所長・飯田哲也氏
脱原発・新エネルギー
2014年1月 6日 07:00

 脱原発から再生可能エネルギーへのシフト実現のカギを握る自民党・河野太郎衆院議員と、環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長。長期的視野のもと、日本はどのようなエネルギー戦略を立てるべきか。脱原発、エネルギーシフトを成し遂げるために、市民は何を心がければいいのか。改革の志士でもある2人に、日本のエネルギー政策の未来を語ってもらった。

<自然エネルギーの推進は将来の日本のメシのタネ>
 河野太郎氏(以下、河野) 原発は、安いということで、国策として進めてきたが、「核のゴミをどうするの、事故のための保険はどうするの」と考えたら、決して安くない。ただ、原発を持っている自治体は、原発が止まってしまうと経済が回らないという瀕死の状況に陥っている。国の政策が変わっても、そこにはきちんと手当しなければならない。

 飯田哲也氏(以下、飯田) 自然エネルギーの普及・拡大については、良い兆しもあって、長野県の飯田市のおひさまファンドや、小田原、会津、山口など全国各地で、ご当地電力が、雨後のタケノコのように、あちこちに立ちあがっています。分散化の芽ができつつあり、今後、おもしろい変化が起きるのではないかと期待しています。

エネルギーの未来について語る河野太郎議員と飯田哲也氏.JPG 河野 自然エネルギーの推進は、将来の日本のメシのタネになり得ると思う。たとえば、地熱発電などに使うタービンは、日本企業の技術が優れている。製造業のメシのタネになる。石油など中東に依存することも抑えていける。政策には、資源が枯渇しないように、どうするべきか、という視点を入れていかないといけないと思う。エネルギーと経済の持続可能性という視点を持たなくてはいけない。少なくとも、太陽はあと40億年ぐらいは持つだろう(笑)。シンプルな答えはなかなかないが、現在の電力会社への一極集中から、分散型にすることが大事。省エネのインセンティブにもなる。

 飯田 ご当地電力が全国各地で立ち上がりつつあり、今、タネを植えているところ。自分たちの社会は、みんなでつくる。そこに尽きると思いますね。

<河野太郎が総裁になれば実現できる!>
 飯田 15年前、自然エネルギーはまだ高くて、国会のなかでもマイノリティーだった。国会のなかは電力会社に汚染されていて、自然エネルギーを推進していこうとしていた人は、左翼、環境家、反原発という"トリプル苦"に陥っていた。これを1つずつひっくり返していった。右翼の政治家には、エネルギーの問題には、右翼も左翼も関係ない。自分の地域や家族、友人を愛する人なら誰でも立場を越えて、国の未来を見据えて、エネルギー改革をやるべきだと説得した。
 経済重視の政治家には、「地域の経済にとって、自然エネルギーは効果がある」というアプローチを進めていった。原発は、ウランを輸入するので準国産だが、自然エネルギーは国土の自然を利用した、純粋に、純国産でのエネルギー。いろいろなアプローチがあるけれども、相手が納得できるように、地道に説明していかなければならないと思う。

 河野 一番、簡単な方法は、河野太郎が総裁になること(笑)。総裁、首相になれば、「河野太郎が、脱原発、エネルギーシフトをやるぞ!」と言う。郵政改革はできないと言われていたが、小泉首相が「郵政やるぞ!」と言ったら、できた。経産省にも、原子力ムラの影響力のある官僚はいる。そういう抵抗勢力を切り崩すには、経産大臣になればいい。どのようなステップで河野太郎が総裁にまでなるかは、現段階では、秘密です(笑)。

 飯田 民主党の時代にも、海江田さん、枝野さんが経産大臣のときに、エネルギー長官に古賀茂明さんのような志のある人を指名するとか、思い切ったことをやっていれば現在の状況もだいぶ違ったと思う。ただ、そこまで踏み込めなかった。政治が、チームリーダーを指名するというのは大事だと思う。優秀な官僚をうまく活かすために、河野太郎経産大臣、河野太郎首相に期待したい。15年の付き合いになりますが、自民党内で、逆風のなか、一貫して脱原発、自然エネルギーの推進を唱えられて、苦労されてきたのを見てきた。河野さんの時代が来ると信じています。

 河野 今も自民党のなかで、脱原発の手を上げることに悩んだり、苦しんだりしている若手議員がいる。ただ最近は、若い議員だけでなく、年輩の議員にも、脱原発、エネルギーシフトをやらなければいけない!という議員は増えてきた。脱原発の声を上げている1年生議員のなかには、「エレベーターの中で先輩議員に、いびられました」とか「派閥の親分に、"お前、脱原発を口にするのはいい加減にしろ"と脅された」とかいう新人議員もいる。成し遂げるために、世論の後押しは欠かせない。国民は、周囲にいるそういう議員をぜひ勇気づけてほしい。自民党が変われば、脱原発が実現できるじゃないかと言われるように、そこを変えていかなければならない。ご自分の選挙区の議員が、エネルギー政策について何を言っているか、ぜひ知っておいていただきたい。

(了)
【岩下 昌弘】

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<プロフィール>
河野太郎河野 太郎(こうの・たろう)
1963年生まれ。81年慶應義塾大学経済学部入学。84年ポーランド中央計画統計大学留学。85年ジョージタウン大学卒業。86年富士ゼロックス(株)入社。93年日本端子(株)入社。96年第41回衆議院総選挙で初当選。2002年総務大臣政務官に就任。05年法務副大臣に就任。08年衆議院外務委員長就任。09年自由民主党総裁選挙で次点。12年第46回衆議院総選挙にて神奈川第15区で6回目の当選。

<プロフィール>
飯田哲也飯田 哲也(いいだ・てつなり)
1959年生まれ。京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻修士課程修了。東京大学先端科学技術センター博士課程修了。原子力産業や安全規制に従事後、「原子力ムラ」を脱出。北欧での研究活動や非営利活動を経て、認定NPO法人環境エネルギー政策研究所(ISEP)を設立。持続可能なエネルギー政策の実現を目指し、地方自治体や国の審議会委員を務める。世界中に幅広いネットワークを持ち、とくに3.11以降、世論をリードするエネルギー戦略を打ち出す。


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