<小倉中心部のまちあるき-2->
2013年10月5・6日に北九州市小倉北区の北九州国際会議場で開催された「第3回日本まちあるきフォーラムIN北九州」での第1分科会は、「都市型まち歩きが目指すものは?北九州タウンツーリズムの活動内容の紹介(ミニレクチャー)と、北九州市の中心市街地である小倉駅周辺の商店街を活かしたまち歩きを体験します」との触れ込みで開始されました。
前回に引き続きその模様をお話します。コレットを後にして鳥町食堂街です。ここには焼きうどん発祥の店「だるま食堂」があります。小倉の焼うどんは乾麺を使うところに特徴があります。この店は外から見るだけで通過します。しかし、この食堂街は、昔ながらの洋食屋さん、中華料理屋さんとなかなか風情があります。実は私も子どもの頃に、ここに家族で来るのが楽しみで仕方がなかった記憶があります。60年くらい前の風情そのままです。
次に向かうのは老舗化粧品店「いざわ」です。江戸時代から伝わる商家ですが、ご主人が当時からの屏風や刀、看板などを蔵からわざわざ出してくれての説明です。時代の重みを感じます。
次いで、お茶屋さんの「つじり茶屋」。ここのご主人の辻利之氏は小倉でも有名な方で、小倉京町商店街を拠点に積極的な商店街活動をされています。ここで、老舗ならではの看板の由来などを聞き、お茶のおもてなしを受けて次へ。
「ボディーソース」という化粧品製造販売の店です。化粧品開発をした若い女性ベンチャーの店。ここでは、女子大生が興味津々の様子で化粧品のテストをしたり質問をしたり、という状況でした。女性起業家のお店も着地型観光の資源になるのです。これは、実は新発見でした。ともすれば、老舗とか有名店とかに発想が偏りがちですが、この視点は新鮮でした。女子大生も勉強になったことでしょう。
次に歩いたのは、「自由空間」というクラフトショップです。洒落たビルの2階にこれも洒落た空間にさまざまな手工芸品が。ご主人はいかにもアルチザン(職人さん)という感じの方で、女子大生は似顔絵を描いてもらって大喜びです。
さらに東に向かって常盤橋へ。ここはかのシーボルトも紹介したという由緒ある橋で、長崎街道の終・起点となる人道木造橋です。橋のたもとには、伊能忠敬の石碑もあります。
その長崎街道の始点にある「久津の葉」という関門海峡の名物タコを食べさせるお店で昼食です。ふぐと見まがうばかりのタコのうす造りの刺身が絶品でした。
あまりに楽しいポイントだらけで、まだ道半ばです。続きは次回に。
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和歌山大学産学連携・研究支援センター客員教授、観光学部フェロー
西日本工業大学デザイン学部非常勤講師
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