福岡県生コンクリート工業組合によると、2013年度(13年4月~14年3月)福岡県下の生コン出荷量は363万6,588m3で、前年同期比117%となった。
その要因とし、同組合は、「特に福岡地区の民需における新築マンションと医療関連施設の工事が活況であったこと。北九州広域での官需の東九州道工事、民需でも住宅関連工事が好調であった。南部の両筑および筑後地区は12年7月に発生した九州北部豪雨による災害復旧工事がピークであったことで、出荷量が増加したとみている。
同組合では、14年度は、約310万m3と予想する。「両筑・筑後地区の災害復旧工事における需要は、落ち着いていく。他の地区も、官民需とも前期ほどの案件は、発生しないと見られている。福岡地区は、博多郵便局の跡地と福岡市営地下鉄七隈線の延伸工事(天神南~博多。約1.4km。総工費約450億円。2020年開業予定)の需要があり、また前期ほどではないが新築マンションおよび医療関連の新設工事は発生する。かために310万m3と数字を立てているが、前期並みの出荷量もありうる」と、今期の見通しについて述べている。
我が国においては、生コンの品質の更なる向上を業界で取り組んでいる。コンクリート舗装の道路の導入への技術革新も期待される。国土強靭化に向けて、生コン業界全体が堅調に推移していく様相であり、福岡地区も今期から5期は続くと見られている。
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