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福岡の特選企業

フリーユニットバス展開への挑戦(前) (株)小笠原
福岡の特選企業
2014年6月11日 11:37

<自由に設計できるユニットバスの開発>
 ユニットバスと言われると、規格品のイメージが付きまとう。たとえば、戸建てを設計するときを考えてみよう。リビングは設計が自由にできる。広さもお手の物だ。トイレは種類を選ぶことができるし、広さも好きにできる。では、バスはどうだろう。防水の観点から、風呂場全体を考えなくてはならない。多くの場合、大手メーカーがラインナップしているユニットバスから選択し、それに合わせてバスを設計することになるだろう。つまり、バスに関する自由度は、ユニットバスの規格に左右されるということになるのである。もちろん、現在は多種多様なユニットバスが用意されているため、その自由度はかつてに比べると広がってはいる。しかし、完全に自由な、わがままな設計についていけるのか、というと規格品ではどうしようもない部分があるのである。

フリーユニットバス 「バスに対する顧客の要望は多様化しているように感じております。規格品では満足できない方も多くいらっしゃいます。その需要を満足させるべく、私たちはユニットバスをより自由に、お客さまの要望をできる限り叶えられるものとすべく、フリーユニットバスの開発に取り組みました」。
 (株)小笠原代表取締役社長の小笠原正行氏は語る。顧客の声、それも当時は小さな声であったバスへの要望。それを子細に至るまで叶えるために、自由に設計できるユニットバス「フリーユニットバス」の開発はなされた。寸法、材質、機能性、デザイン、そのいずれをも満足させるユニットバスの完成には、何と開発開始から10年の歳月が必要だったという。
 開発がなされると、特殊な物件、たとえば、細かな気配りと機能性が要求される介護施設や病院が真っ先に反応を示した。手すりの位置、広さ、何を目的とするのか、どのような利用者が入浴するのか。それによって細かな点での工夫が必要になる。老朽化にともなう改修ともなると、広さの制限が出てしまう。ともすると命に関わる事故が発生してしまうかもしれない。そういった場で細かな要望を叶えるためには、フリーユニットバスが最適だったのである。同事業のリーダーである同社専務取締役の田中淳氏は、介護施設・病院にはフリーユニットバスが最適であると胸を張る。
 「介護施設や病院では、介助を必要とする方の入浴も考えなくてはなりません。それぞれの施設に最適な提案がユニットバスで実現できるということで、お客さまからは喜びの声を多数いただいております。大変ありがたいことです。浴場というのは、リラックスの場でもあります。スムーズに、安心して利用していただくことができるよう、私たちは全力で個別の提案を差し上げるようにしております」(田中専務)。

<要望に対し、経験で応える>
 フリーユニットバスとは、文字通り、自由度の極めて高いユニットバスのこと。その寸法はもちろん、配管、材質、デザインに至るまで、細かな要望に応えることができる特長を持っている。新規の建物はもちろん、既存のリフォームにも、その自由度の高さから、どのようにでも応用ができる強みを持っている。一方で、規格品ではないため、顧客とのコミュニケーションのとり方、提案の仕方など、一筋縄ではいかない苦労もあろうと思われる。

 「お客さまの要望をうかがい、本当に必要なものは何かを見極めてご提案差し上げるようにしております。規格品であれば、選んでいただき販売すればよいのですが、私たちのこの製品に関してはそれでは成立しません。お客さまと私たちの二人三脚で1点ずつつくり上げていくことになります。私たちの経験に裏打ちされた提案を付け加えて、より快適にバスタイムを楽しんでいただけるよう工夫をしております」(小笠原社長)。

 たとえば、壁ひとつにしても、顧客の要望はさまざまだ。規格品ではないため、資材の発注先も多岐にわたることになる。資材を現場に運び込むタイミングまで知恵をめぐらさなくてはならない。自由であるがゆえに、さまざまな要望に応えることはできる。しかし、同社のセールスポイントは、それだけではなく、提案力にもあるのである。たとえば、蛇口の位置、洗面台の位置、シャワーの位置など、使い勝手を考えた提案をしていくのだ。これは同製品を長く取り扱ってきたからこそ得られる提案力である。規格品ならば、これらのようなステップを踏む必要はない。細かい要望を、プロとしてさらに磨き上げて提案する。そういった手間暇をかけることが顧客満足につながっているのである。
 「規格品ではできないことを積み上げていったことが、お客さまの満足につながっているのだと思います。最近は認知も深まりつつあるという実感を覚えています」(田中専務)。

(つづく)

| (後) ≫

<COMPANY INFORMATION>
代表取締役会長:重松 繁利
代表取締役社長:小笠原 正行
所在地:福岡市博多区博多駅南6-12-25 第二小笠原ビル
設 立:1981年7月
資本金:2,000万円
TEL:092-431-2751
URL:http://www.ogasawara-agp.com/

<PRESIDENT PROFILE>
重松 繁利(しげまつ・しげとし)重松 繁利(しげまつ・しげとし)
1942年、佐賀県生まれ。鹿島実業高校を卒業後、61年に(株)小笠原商店に入社。81年に(株)小笠原を設立し、代表取締役に就任。2007年7月、代表取締役会長に就任。趣味はゴルフ。
 
小笠原 正行(おがさわら・まさゆき)小笠原 正行(おがさわら・まさゆき)
1955年、佐賀県生まれ。東京理科大学卒業後、79年に(株)小泉に入社、81年に(株)小笠原に入社する。取締役を経て、2007年に代表取締役社長に就任。


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