16日、福岡県朝倉市で、東日本大震災で被災した犬たちを保護している(社)UKC JAPAN(細康徳代表)の元へ、女優の大場久美子さんが応援に駆けつけた。大場さんは、UKC JAPANが震災直後に被災地に入り、延べ約1,000匹の被災動物を保護した頃から、同団体をボランティアで支援している。仕事の合間をぬって19日と20日も応援に駆けつける予定である。UKC JAPANでは、両日ともに、主に犬の散歩を手伝ってくれるボランティアを募集している。
京都府に本拠をおき、飼育放棄になったペットなどを保護していたUKC JAPANだが、飼い主たちが会える場所という考えから、神奈川県寒川町に仮設シェルターを建設していた。震災から3年を超える活動を通して、離別した飼い主や里親を探していたが、不自由な保護生活がさらに長期化することへの懸念から、自然豊かな朝倉市への移転を決意。地元でドッグスクールを営む田辺久人さんが提供したスクール内の敷地へ、被災犬80匹、その他で保護した犬40匹の計120匹が引っ越した。
大場さんは、動物の世話や街頭募金のほか、チャリティーでCDを出すなど、物心両面にわたる支援を行なってきた。ともに過ごした犬たちとの久しぶりの再会に満面の笑顔を浮かべる。移転に際しては、神奈川県でボランティアとして参加していた人たちも手伝った。多くの人たちの心優しい支援を受けて今がある。新シェルターの名は、「おかげさんで。」。動物たちとのふれあいを通して、いのちの尊さを学んでもらい、前向きに殺処分ゼロを目指す活動も行なっていく。
新シェルターで募集しているボランティアは、犬の散歩がメインとなる。場所は、風光明媚な秋月の地。豊かな自然を見ながら、犬とふれあうことができる。UKC JAPAN事務局によると、「午前7時から12時、午後3時から7時までの空いている時間にお越しいただけると助かります。汚れても大丈夫な動き易い服装で来てください。1時間だけでも大歓迎です」とのこと。犬の里親も募集している。
【山下 康太】
6月19日、20日のボランティア募集について、お申込み・詳細(PDF)はコチラ。
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