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お金と個人情報を守る!(2) 
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2014年7月 3日 07:00

<手紙、電話、電子メールに続く第4のコミュニケーション手段>

 ――SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の近々事情はいかがですか。

hn1.jpg 守屋英一氏(以下、守屋) 実名SNSとして世界的に有名なフェイスブックの全世界の利用者数は、2013年末時点で12.3億人に達しました。シンクタンクの調査では、SNSの国内利用者は、15年末までに、6,321万人に達すると言われています。
 大学教員や学生の間では、休講やゼミの連絡などに、高校生では、部活の連絡などで無料通話アプリなどが普通に使われています。東日本大震災以降は、災害対策としてもSNSが利用されるようになっています。今では、手紙、電話、電子メールに続く、第4のコミュニケーション手段として、SNSは定着してきたと言えます。

 しかし、その反面、無料通話アプリなどで、心を病む子どもたちが急増し、さまざまな事件などが起きるようになってきています。

<利用目的にあった、最適なSNSを選択することが大切です>

 ――SNSの種類が多様化してきたと言われています。    守屋 一概にSNSと言ってもツールによってそれぞれの特徴は異なります。SNSは2つの特徴によって大きく4つの形態に分けることができます。縦軸に、誰でも投稿内容の閲覧が可能な「オープンSNS」と、逆に知り合い以外には投稿内容の閲覧を許可しない「クローズSNS」があります。横軸としては、本名を明示する「実名SNS」と、逆に本名を明示しない「非実名がSNS」があります。以下4つのSNSの特徴とリスクにについて考えてみます。

 1番目は、「非実名」で「オープン」なSNSです。このカテゴリーの代表は、ツイッターが挙げられます。全世界の利用者数は、約2億3,000万人で、日本では推定2,000万人が利用していると言われております。男女とも若い世代ほど利用率が高く、10代女性の59.2%、男性の45.2%が利用しています。

 非実名・オープンSNSの特徴は、他のSNSより「炎上」が発生しやすいことです。炎上をリアルタイムで目撃したSNSは何かという調査では、ツイッターが77.3%を占め最も多かったのです。ツイッターによる炎上は波及スピードが速く、問題が大きくなると、発言者の謝罪だけでは、問題が鎮静化せず、解雇や刑事事件に発展するケースもあります。

 2番目は「非実名」で「クローズ」なSNSです。この代表としては、無料通話アプリが挙げられます。

日本アイ・ビー・エム(株) 情報セキュリティ推進室 守屋英一氏 14年4月時点で、LINEは全世界で4億人が利用しています。最も利用率が高いのは、男性の10代で46.3%、次いで女性の20代で43.4%、男性20代の32.7%と続きます。
 利用者の急激な増加にともない、事業者が利用規約で禁止している「面識のない異性との出会いや交際を目的とする利用」が目立つようになってきており、トラブルに巻き込まれるケースが発生しています。

 3番目は「実名」で「オープン」なSNSで、この代表はフェイスブックです。投稿ごとにアクセス制限ができるのですが、公開範囲を誤ると誰でも閲覧できるようになってしまいます。また、フェイスブックは、投稿内容やプロフィール情報を分析することで、相手の行動や人間関係がわかるため、ストーカー行為を助長させるSNSとも言われています。また、実名のため、不適切なコメントを行なったことにより、信用を失うケースも多発しています。

 4番目が「実名」で「クローズ」なSNSです。今までお話してきたように、SNSでは炎上、出会い、ストーカー、いじめなど現実社会に影響を及ばすさまざまな問題が発生しています。その結果、誰とでも常につながっていることにストレスを感じる「ソーシャル疲れ」といった現象が起きるようになりました。
 そこで、最近注目されているのが、カップル限定や友達の人数が制限されているSNSです。アジア諸国で人気を集めているカップル限定の"Between"や友達9人限定の"Close"などがそれに該当します。

 いずれにしても、改めてSNSの利用目的をきちんと考えて、最適なSNSを選択して欲しいと思っています。

(つづく)
【金木 亮憲】

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<プロフィール>
守屋 英一氏(もりや えいいち)守屋 英一氏(もりや えいいち)
2007年に日本アイ・ビー・エム(株)入社。セキュリティ・オペレーション・センターを経て、11年に、経営品質・情報セキュリティ推進室に異動。社内の不正アクセス事件およびISMS内部監査を担当。社外活動として、明治大学ビジネス情報倫理研究所客員研究員、警察庁、経済産業省等のセキュリティ関連WG構成員・研究員を務めている。12年度NPO日本ネットワークセキュリティ協会表彰個人の部を受賞。著書に『フェイスブックが危ない』、『フェイスブック情報セキュリティと使用のルール』、新刊『ネット護身術入門』がある。


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