大手流通企業にも採用される「ヘルシーDo」認定商品。売場に並んだ姿を見ようと、まずは札幌市内のドラッグストア7社の各店舗を回った。ところが、なかなか見つからなかった。各店舗の薬剤師や登録販売者に「『ヘルシーDo』認定商品の取り扱いはありますか?」と尋ねたところ、「初耳です」、「サプリメントの商品名ですか?」、「トクホ商品のことですか」といった声が返ってきた。
気を取り直して、今度はスーパーへ移動。マックスバリュやイオンモールの食品売り場で、ようやく認定商品を見つけることができた。『カスピ海ヨーグルト』『おいしい大豆』『オリゴノールウォーター』などが売り場に並んでいた。
『オリゴノールウォーター』は、お茶やジュースなどのペットボトル飲料と同じ棚に置かれていた。他の商品も同様に、ヨーグルト売場や豆製品コーナーで見かけた。「北海道認定」のマークは商品の背面や側面にあることも多く、陳列された商品を見ただけでは、「ヘルシーDo」認定商品と気づきにくい。また、売場に「ヘルシーDo」のポップなどがあるわけでもなかった。
「ヘルシーDo」認定商品は、機能性成分を配合することで原材料費がかさみ、通常の商品よりも割高となる傾向にある。単に陳列しただけでは、少し価格の高い商品が並んでいるようにしか見えなかった。
北海道庁が事業者を対象に聴き取りしたところ、「制度そのものの認知度がまだ低い」という指摘もあった。消費者の目に触れる機会が増え、「ヘルシーDo」の認知度が向上すれば、制度に対する評価も高まると予想される。認知度をいかに上げるかが、重要な課題となっている。
(つづく)
【柚木 聡美】
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