2024年04月20日( 土 )

抗日戦争記念日にミュージカル番組

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myu 中国政府が3日に開催した「抗日戦争勝利70周年」では、北京市の天安門広場一帯を午前から午後にかけ、陸空を完全封鎖し、軍事力アピールを含むさまざまな催しが行われた。ロシア・プーチン大統領、韓国・パククネ大統領、胡錦濤前国家主席、江沢民元国家主席も出席するなかで、習近平国家主席、李克強首相が力強く演説を行った。記念式典は午前中が生中継、午後はその収録が再放送された。

 さらに、中国中央電視台(CCTV)は、当日夜に「文芸晩会」と題し、大規模ミュージカル番組を放送。演劇とミュージカルの融合は数時間におよび、役者は主役級からエキストラを含め、数千人規模が集められた。中央戯劇学院や、北京やそれ以外の演劇系学校などから、役者の卵を中心にキャスティング。時折、「資料VTR」や「再現VTR」を背面スクリーンに映しながら、老若男女のキャストが戦いのシーンや戦時中の人間物語を再現した。

 ある台湾マスコミ関係者は、「中国は政府系の『一大イベント』になると統率力が俄然高まる。軍事式典における兵隊のパレードも同様で、一糸乱れぬ姿は北朝鮮の『マスゲーム』を彷彿とさせ、共産主義独特の緊張感だった。演劇においても数回はリハーサルを行い、ミスでもしようものなら懲罰が課され、将来もなくなってしまう。一方、無事に終えれば、出演歴は相当なる栄誉として認められる。役者の卵たちは、かなりの練習量と集中力をもって本番に臨む」と話す。

 ミュージカルは、各所での戦闘の様子などを歌謡やダンスを硬軟自在に交えながら、「戦時中の彼ら、彼女らの尽力と貢献があるからこそ、現在の偉大な中国は存在するのだ」と、高揚させながらストーリー展開していった。

【杉本 尚丈】

 

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