2024年04月20日( 土 )

鋼材販売事業を通じて地域に還元

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(株)竹田商会 代表取締役社長 竹田 奉正

北部九州に事業所を展開し事業基盤を固める

(株)竹田商会 2009年9月に新築された本社社屋<

(株)竹田商会 2009年9月に新築された本社社屋

 (株)竹田商会は1964年8月に現代表の竹田奉正氏が、鉄・非鉄金属のスクラップ業を目的に創業したのが始まり。80年12月に法人化。当初は、スクラップの販売が中心だったが、業容の拡大とともに鋼材の加工販売にも進出。現在ではスクラップが60%、鋼材の販売が40%の比率となっている。

 本社のほか、宇美鋼材倉庫、北九州支店、東浜工場に箱崎埠頭工場があり、とくに北九州支店(北九州市若松区)と東浜工場、箱崎埠頭工場は港湾地区に位置しており、船を接岸できるため、取り扱いに大きく寄与している。加えて、品質における管理体制への取り組みの強化も行われており、2005年にはISO14001および9001を認証取得している。なお、09年9月、博多区上牟田に本社ビルを新築。これにて事業の基盤構築は整った。

 各事業の状況だが、スクラップ事業は地金価格の低迷から近年は苦戦。取扱量を増やす薄利多売の方式で業容の維持に努めている。鋼材販売も昨年3月まで好調を維持していたが、消費税率の引き上げの影響から、荷動きの動きが悪くなった。いずれ持ち直すのではとの期待感があったのだが、いまだに模様眺めとなっている。

 「この大きな問題の1つとして、以前は約1,000万人いた専門の職人が、現在では約350万人までに減少してしまっていると聞きます」と竹田奉正代表。工事を手がける職人が不足しており、工期が大きくずれ込むことでコストアップとなってしまっているのだ。しかも、若い人への技術の伝承ができていないことが、これからの業界全体の問題だという。また、東京一極集中は地方と都市圏との温度差をさらに生むとしており、日本全体の景気の底上げの解決にならないとしている。

スポーツで育む活発な社内環境

 スクラップ事業や鋼材販売での高い知名度を誇る同社だが、もう1つ高い知名度を持つものがある。それは、全国大会出場などの実績を持ち、社員のなかには甲子園経験者などもいるほどの野球チームを持っていることだ。

 「スポーツを通じてコミュケーションも図れますし、何より、体育会系の競技を経験した人は、何事にも忍耐と粘り強さを併せ持つことが多いので、安心して仕事ができますね」と竹田代表。

 応接室には、同社野球部が手にしてきた優勝トロフィーや楯などが所狭しと並べられており、同社がスポーツに力を入れているのがわかる。方針として、全社でスポーツ、とくに団体競技となる野球を通して、社員の健康維持やストレスの軽減、コミュケーションの強化を図っていくのがわかる。野球でつくられる人材育成。机上での知識吸収も大切なのだが、体を動かしてこそ得られるものもある。これからも同社のチームは全国大会を目指す強豪として、名を馳せていくだろう。同社の社員の結束は、鉄のように固くなるだろう。

<COMPANY INFORMATION>
(株)竹田商会
代 表:竹田 奉正
所在地:福岡市博多区上牟田1-17-21
設 立:1980年12月
資本金:3,000万円
TEL:092-432-0088
URL:http://www.takeda-shokai.com/

<プロフィール>
takeda_pr竹田 奉正(たけだ ほうせい)
1964年8月、創業。80年12月、(株)竹田商会設立、代表取締役就任。

 

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