2024年04月24日( 水 )

低迷する九州地銀(東証上場)の株価

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 東証上場の九州地銀7行の株価が低迷している。昨年の12月末までは、なんとか15年3月末と比較して、大きなマイナスではなかった。

 今年2月に入り、銀行は第3四半期(15年4月1日~12月31日)の決算を発表。総じてアベノミクスの恩恵を受けて、16年3月期の決算は増収増益予想の銀行が多かった。

 しかし今年1月に入り中国経済の減速や原油安に伴う世界同時株安の影響を受けて、日経平均株価に連動して、銀行の株価も急落している。それに追い打ちをかけたのが1月29日に日銀が導入したマイナス金利だった。2月中銀行株は低迷したものの、3月に入り、株価は上昇の兆しは出てきてはいるが、15年3月末と比較すると大きく値を下げているのが分かる。別表(1)を見て頂きたい。

<九州地銀の株価推移表>からみえるもの
 (1)東証上場の九州地銀7行のうち、今日3月18日株の株価と15年3月31日を比較すると値下がり率トップは西日本シティ銀行の▲40.1%。2ががふくおかFGの▲37.8%。次いで宮崎銀行の▲37.0%となっている。

 (2)額ではふくおかFGの▲234円がトップ。次に比較にはならないかもしれないが、10月2日に上場した九州FG。初値と比較して▲180円。次が宮崎銀行の▲163円、西日本シティ銀行の▲141円となっている。

 いよいよ来週からは後半戦を迎えるが、果たして九州地銀7行の株価は、いくらまで値を戻して、期末を終えるのだろうか。

【北山 譲】

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