2024年04月20日( 土 )

「せこい」のは舛添氏だけではない~橋下徹氏が福岡市で講演

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橋下 徹 氏<

橋下 徹 氏

 おおさか維新の会の法律政策顧問で前大阪市長の橋下徹氏は15日、福岡市内のホテルで行われた「福岡維新の会」設立記念講演会で、舛添要一東京都知事の政治資金流用問題について、自身の経験を踏まえて解説。家族旅行や食事代を政治資金から支出していたことについて、「じつにせこい」と感想を述べ、会場の笑いを誘った。

 橋下氏は、舛添氏の公用車問題について、東京都のルールを変える必要があるとし、大阪府では使用範囲を厳格にしたため、街の中で放り出される(私用車に乗り換える)こともあったと語った。また、費用が高すぎると批判された海外出張先でのスイートルーム宿泊については、「そもそもVIPはホテルの部屋には来ない」と舛添氏の主張を否定した。

 一方で、橋下氏は、ファーストクラス利用や公用車の多用については、舛添氏だけではなく、ほかの首長にも見られると語った。また、国会議員に年1,200万円支給される文書通信交通滞在費(略称:文書通信費)にも言及。舛添氏の場合は、領収書があったから発覚したが、文書通信費は領収書の提出がいらず、使途不明のブラックボックスになっているという問題点を指摘。「適切に使っているから、領収書を公開しない」という自民党(谷垣幹事長)の主張に疑問を呈したほか、多くの国会議員に政治資金の私的流用はあるとし、調査報道ができていないマスコミを批判した。

【山下 康太】

 

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