家族信託・民事信託を武器に司法書士企業としてのモデルを示す(後)
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司法書士法人オフィスワングループ
母校のセミナーで起業指南
お客さまのニーズは多様化しており、1人で司法書士事務所を経営するのは難しい時代になってきた。士業も、少しでも大きな組織をつくって、そのなかで資格を持つ者を増やし、専門性を高めていくことが必須である。「これからの時代、司法書士もコンサルティングができないと業務として成り立たせるのが厳しくなります。そのため、川下ではなく川上となるような、クリエイティブなフィールドで活動することが大切です。その川上となるビジネスモデルを私がつくり上げ、そこに若手士業の方々が参入してくれるようになるといいと考えています」と島田代表。専門性を入口にして、オフィスワングループを100名規模の企業にすることを目標として掲げるのも、業界に参入してくる若手の受け皿として業界全体のボトムアップを図りたいと考えているからだ。
信託業務やM&Aなど、可能性を秘めているにも関わらず、情報発信不足で先細りしている司法書士業界。だが見方を変えると、若手だからこそできる新しい司法書士の業態を築く絶好のチャンスだとも言える。島田代表が力を入れる「家族信託・民事信託」も、今だからこそ、多くの人々に知ってほしい情報である。受託者が営利目的でないもの指す民事信託。そのなかでもとくに、家族が受託者となるものを家族信託といい、認知症対策としても活用できる。16年に入ってすぐ島田代表が著書「家族信託の教科書」を上梓したところ、世間の関心を集め、間もなく重版が決定した。
先日、若者に対して司法書士への理解を深めてもらう機会を得た。母校である筑紫高校のOBセミナーで、後輩たちに士業全般と起業について話をしたのだ。このセミナーは高校生たちにキャリアプランを立ててもらうために、同校がOB・OGを招いて定期的に開催しているもの。島田代表は、起業者になるにしても、企業へ就職するにしても、リスクを背負いながら、自分で考えながら道を切り開いていくことが肝要であるとまとめた。司法書士についてはM&Aなども手がけることができることなど、業務の幅広さをアピールし、やり甲斐や魅力を大いに語った。若き司法書士が入って来る土壌は常に耕し、そこに参入する若者たちを受け入れる準備も常に整えている。
(了)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:島田 雄左
所在地:福岡市博多区博多駅前3-27-25 第二岡部ビル3F
設 立:2012年3月
資本金:600万円
TEL:092-432-9911
URL:http://officeone-jp.com<プロフィール>
島田 雄左
中央大学卒業後、大手通信会社代理店の法人営業部勤務。2012年司法書士事務所を開業、13年法人化。近年は家族信託に積極的に取り組んでおり、次々と業界の常識にとらわれないイノベーションを起こしている。関連キーワード
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