2024年04月19日( 金 )

総会の開催恐れるジョイフル社と楠下理事長との密接なつながり~柳橋連合市場共同組合

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
柳橋連合市場協同組合 緊急臨時総会招集の申立書 柳橋連合市場協同組合 緊急臨時総会招集の申立書

 歴史ある柳橋連合市場で、1棟のビル建て替えをめぐり、東京の不動産業者が「博多の台所」に争いの火種を持ち込んでいる。市場中央に位置する高口ビルの現所有者で、テナントに立ち退きを強行している不動産業(株)ジョイフルコーポレーション(本社:東京都町田市、佐野吉裕代表)の嫌がらせ行為は既報の通りだ。ジョイフル社の行為に対し、組合員は話し合いの場を持つことを理事会に提案したが、理事会がその申立を拒否していることがわかった。

 総会が開催されれば、通路封鎖の原因となっているジョイフル社設置の衝立の撤去について、話し合われるのは間違いない。明らかにジョイフル社にとっては不利な状況になる。話し合いされると困るのは、本来、理事会ではなく、ジョイフル社のほうである。なぜ、理事会がジョイフル社に同調するのか。それは組合を守るべき理事会がジョイフル社に肩入れしていることに他ならない。そのことは過去の総会を通じて組合員も承知の上だ。

 これまで楠下理事長は何度もジョイフル寄りの発言を繰り返している。振り返ってみよう。

<過去の総会での楠下理事長の発言集>
●「(データ・マックスに)情報を流しているのは誰か?地場の金融機関はこのネット記事を理由に、ジョイフル社への融資を断った。これはひとつの『妨害』だ」。

●「すでに退去を決め、引っ越したテナントがお礼を言いに来た。引っ越しから移転先の世話まですべてジョイフル社がやってくれた。おかげで何もしなくて済んだと」

●「防犯設備の移設も、ジョイフル社がやってくれる。移設費用は数百万円。弁護士もこんな有利な条件はないと言っている。だいたい立ち退きは金で決めて終わり。あとは自分で店を探し、回収も含めて全部自分。それが今回は引っ越しから仮店舗まで面倒見てくれると言っている」

高口ビル東側敷地について 高口ビル東側敷地について

●(組合員が市場内への通路が閉鎖されることについて言及したことを受けて)――「連合市場には複数の出入り口がある。(通路閉鎖について)そのような消極的な考え方はやめてほしい。前向きに考えてほしい」

●「ジョイフル社には借りができた。ジョイフル社側の設計業者が建物の欠陥を発見した。補修に関しての費用数百万はジョイフル社が費用を出してくれることになった。私が頭を下げてお願いした」

 記事を理由に、ジョイフル社が融資を断られたことを「妨害」と表現したのは、ジョイフル側の立場の人間であることの証明。理事長本来の役割として、組合員側に立っていれば「妨害」という言葉が出てくるはずはない。その他の発言もジョイフルとの密接なつながりを感じされるものであり、楠下理事長とジョイフル社佐野代表との間には強固な結びつきがあるようだ。組合員も、その辺は重々承知である。理事会へ向けた組合員申立の回答が、ジョイフル社から届くこともまた、両者の強い結びつきを明らかにしている。

 過去の総会の発言で、楠下理事長はしきりに「(データ・マックスへの)情報漏洩が問題だ」と繰り返しているが、楠下理事長に言っておきたいことがある。

 「あなたが、組合員からの申立書を利害関係にあるジョイフル社に渡したことこそ、情報漏洩であり、大問題ですよ」!!

【東城 洋平】

▼関連リンク
・退去迫るジョイフル社の嫌がらせ行為か~柳橋連合市場 高口ビル
・開発に揺れる柳橋連合市場(8)~ジョイフル側に立つ理事長が放った決定的な一言

 

関連キーワード

関連記事