2024年03月29日( 金 )

さりげなくモダンに、日々の暮らしのなかに~神棚「奉り」

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(有)アマート

ama2 よく日本人は、信仰心が薄い国民性だと言われる。だが、現在でも正月には多くの人々が初詣のために神社に足を運ぶし、子どもの七五三詣や受験祈願、安産祈願など、節目ごとに神社を訪れる習慣は我々の生活のなかに根付いている。また、困ったときの“神頼み”ではないが、何だかんだ言っても我々日本人は、やはり“神様”をどこか心の拠りどころにしているように思われる。
 だが、そうは言っても、神社そのものへ足を運ぶのは時間も手間もかかる。そこで昔から用いられてきた方法が、「神棚」だ。神棚は、そのなかに神社からいただいてきたお札を収めることで、神様の“出張所”のような機能を持つ。言わば、家のなかに小さな神社を置くようなものだ。家のなかに神様を迎え入れることで、普段の生活のなかでも何ごとにも感謝の気持ちを忘れず、常に襟を正して過ごしていく。こうして日本人は昔から、各家々の神棚を通じて神様と向き合いながら日々を過ごし、心の安寧を保ってきた。

 しかし、現代の生活スタイルや住環境のなかでは、昔ながらの神棚を置きにくくなってきているのも事実。家のインテリアとのバランスを考えると、昔ながらの格調高い神棚ではどうにも浮いてしまう。また、1人暮らしの部屋では、そもそも神棚を置くスペースの確保が難しい――。
 そのような観点から、現代の生活のなかにも無理なく溶け込めるような、シンプルでモダンな神棚がつくれないか――と、生み出されたのが、(有)アマートが提案する新しいタイプの神棚「奉り(まつり)」だ。

 「奉り」は、そのシンプルでモダンな見た目から、一見して神棚とは気づきにくい。ホワイトオーク材の白地とウォールナット材の黒地が組み合わさり、どの部屋、どの空間にも溶け込めるデザイン性に富んだ見た目。形状はスクエアタイプとストライプタイプに分かれており、お部屋の雰囲気や好みに合わせて選択することが可能だ。また、大きさも縦33cm、横11cm、厚さ3.6cmと小さく軽量で、壁にかけたり、棚の上に置いたり、出窓に置いたりと、場所を選ばず設置することができる。
 もちろん神棚としての本来の機能は十分。前面パネルを外すと中にお札を収納できる仕様だが、ここはマグネットで固定されており、取り外しも簡単。折々にお札を交換する際も、手間はかからない。お札からの“神気”がこもることのないよう、前面パネルには通気口が設けられている。神様を奉る場所だからこそ、きちんとした良い素材を使用し、きちんとした加工が施されており、シンプルながらも上質な仕上がりとなっている。

ama 同社代表の蔀恵子(しとみ・けいこ)氏は、神棚「奉り」の開発に至った経緯を次のように語る。
 「もともとは、自分がこうしたものがほしいと思いながらも、市販されていなかったため、自己流で神棚をつくってお奉りしていたのが始まりです。これが家に遊びに来た知人たちからの評判も良く、また、今の世の中でこうしたニーズもあるのではないかと思い、商品化を決意しました。現代は、生活スタイルの変化とともに、昔ながらの日本的な文化がそぐわなくなってきている部分もあるように感じます。ですが、やはり日本人ですから、身近にこうした神棚があると、背筋がシャンと伸びると言いますか、日々の生活のなかでの心の拠り所になるのではないでしょうか。今の世の中、日々の暮らしのなかで、漠然とした不安にさいなまれていらっしゃる方も多いと思いますが、そうした方々にぜひ使っていただきたいと思っています」。

 こうした神棚「奉り」のデザインやコンセプトは、10月20日に表彰が行われた「第18回福岡デザインアワード」でも評価され、見事、優秀賞にも輝いている。

 神棚に向かって手を合わせるということは、そこに奉られている神様を通じ、自らの心のうちとも向き合うということではないか。そうした瞬間には、自身の本当に素直な気持ちが発露されているようにも思われる。忙しい日常生活を送るなかで、ふと心が疲れたときに、たまには神棚に向き合ってみる――。神棚「奉り」は、場所やスペースを選ばず、あなたの日々の暮らしに寄り添ってくれることだろう。

<COMPANY INFORMATION>
(有)アマート
代 表:蔀 恵子
所在地:福岡市博多区博多駅南2-1-26-205
設 立:1998年
URL:http://www.ama-to.co.jp/

 

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