2024年04月25日( 木 )

設立15年目を迎え原点に戻る、不動産を通じて世界の架け橋に

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(有)ジパング不動産情報

 (有)ジパング不動産情報は福岡県久留米市を中心とした筑後地区一円の不動産仲介および分譲を手がける不動産会社である。今年は設立から15周年を迎える節目の年となったが、1月に地域密着営業を目指して大手FCから脱退し、独自路線をとることになった。

収益不動産の仲介に注力

jipangu (有)ジパング不動産情報の志岐芳徳社長は元国鉄マン。民営化直前の1987年3月に退社し、久留米の不動産会社で修行後に独立した人物である。10年前に現地に自社ビルを購入後、不動産の大型物件の売買、コンサルティング、企業再生のスキームに加わるなど手腕を発揮してきた。12年9月に不動産仲介の(株)イエステーション本部の久留米FCに加盟し、営業活動を行ってきた。
 だが、今年1月、同本部のFC契約を解消、独自路線を歩むこととなった。脱会の理由は同社の事業が久留米に止まらず、福岡市、そして他地域にも広がりを見せたことだ。「FCに加盟したままだと事業展開に制限があった。5年後、10年後見据えたうえで脱会することが賢明な判断に至った」(志岐社長)。

 現在は地域に密着した不動産事業を手がける傍らで、海外の投資家らを相手に収益物件の仲介に軸を置く。具体的には中国・大連の投資家に久留米および福岡市の投資型マンションなどを販売している。
 同社は企業理念を表すスローガンとして「今、輝く」という言葉を掲げている。この言葉には単なる見せかけだけではなく、今、何ができるかを常に熱意をもって考え、自らの意識、活動を変革することを示し、同社の企業の方向性を示している。

 そのなかで同社の主力事業の1つである宅地分譲は、購入した用地のすべてをキッチリと販売する。
 「ユーザー目線で開発しています。例えば車庫入れのしやすいように道路を作ったり、道路の幅を取っています。遊びの部分が増えるだけ、我々としてはコストはかかりますが、使い勝手が良いのは言うまでもありません。“業者の常識は非常識”。ユーザーさまの抱える問題を見つけ出し、答えを出す。この積み重ねを続けています」。
 不動産は一生に一度の大きな買い物とも言われる。ユーザーが建てる家が充実したものとなるように、土地開発を作品という感覚で手がけているから、完売も早い。

 会社は今年15周年を迎えたが、志岐社長が不動産業界に飛び込んで30周年を迎える。このような現状があるのは、修行時代に恩師からいただいた「急がず、急げ」の言葉だ。これを座右の銘として仕事に取り組んできた。志岐社長には中期的なビジョンがあり、5年後の20周年を迎える時は、自身は会長職に就きたい構想がある。そのためには人財育成が急務ともなる。そして念願の飲食事業部を立ち上げる。志岐社長の夢は尽きない。

【矢野 寛之】

<COMPANY INFORMATION>
代 表:志岐 芳徳
所在地:福岡県久留米市大手町2-15 ジパングビル1F
設 立:2001年4月
資本金:300万円
TEL:0942-37-3218
URL:http://www.ze-zipang.jp

 

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