2024年03月29日( 金 )

貞苅・中園2期目に突入か? 音沙汰のない福岡市の副市長人事

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
福岡市役所

福岡市役所

 高島宗一郎福岡市長を支えてきた貞苅厚仁副市長と中園政直副市長が、今年3月31日に任期満了を迎えようとしている。時期的に、次期副市長人事の話題で福岡の政財界は盛り上がっているはずなのだが、そうした話が聞こえてこない。博多駅前陥没事故や屋台公募不正事件といった市政を揺るがす大問題で目立たなくなっているとも考えられるが、続投の可能性も十分にある。

 貞苅氏と中園氏が副市長に就任したのが2013年4月1日。前任者の山崎一樹氏と渡辺正光氏は、任期途中のわずか2年(11年4月1日~13年3月31日)で退任。局長級職員を飛び越して部長職で定年を迎えようとしていた中園氏を抜擢した前例のない人事で話題となった。市によると、役職名が「助役」の時代であった時代に2期以上務めた人物は8人。そのうち最長は、新藤一馬市長を支えた武田隆輔助役の4期16年という。なお、04年4月に役職名が「副市長」に変わってからは、2期以上務めた副市長は存在しない。

 福岡市の一般職員は8,000人弱。“人材の宝庫”であってもおかしくはない頭数だが、高島市長の両氏への信頼の厚さゆえか、それとも他に頼れる人物がいないのか、はたまた成り手(引き受ける人間)がいないのか。今後の動向に注目したい。

【山下 康太】

 

関連記事