アルビオン、企業内保育所「Kuukids福岡」を４月に開園

　「素肌と生きる。」をテーマに掲げる化粧品製造・販売会社、（株）アルビオン（本社：東京都中央区、小林章一代表）。同社は現在、女性がキャリアを中断することなく子育てができる環境整備・提供にも取り組んでいる。この取り組みが保育所「Kuukids（クーキッズ）銀座」として形となったのが2009年４月。土日祝祭日も午後９時まで運営というスタイルは、多くの働く母親たちから支持を受けている。

　そして17年４月１日、銀座に続き２園目となる「Kuukids福岡」が開園する。Kuukids福岡は、16年４月に改正された内閣府による、子ども・子育て支援法「企業主導型保育事業」でもある。同事業を活用することで、保護者の働き方に応じた柔軟なサービス提供が可能となるほか、他企業との共同利用や認可施設並みの助成を受けることも出来る。

　Kuukids福岡は、銀座と同様土日祝祭日も午後９時まで運営するほか、園内に調理室を併設することで、子供たちの安全に配慮した手づくりの給食やおやつの提供も行う。また、音楽を使用して情操教育を行うリトミックや食育を実施するなど、教育課程も充実。保護者目線のサービスとして、通園時の負担軽減を目的としたオムツ等消耗品の無料提供も行われる。

（株）アルビオン 小林 章一 代表取締役社長

保護者も参加してのテープカット

　23日に行われた開園式で同社小林章一代表は「九州新幹線の開通や来福外国人の増加により拡大し続ける福岡に、保育所を開設させていただきます。福岡で働く多くの保護者様に安心して利用してもらえる環境を作っていけるよう尽力してまいります」と意気込みを語った。

　開園式には、デザインを手がけた（株）ファンファーレ、設計を手がけた（株）RED設計事務所、施工を手がけた大祥建設（株）の担当者らも駆けつけ、「難易度の高い仕事だった分、良い経験になった」と口を揃えた。空気と水面に広がる波紋をイメージしたという園内の様子に、子供連れで足を運んだ保護者たちも満足気な様子で、もともと倉庫だったと知らされると、驚きの声が上がった。

　企業主導型保育事業だからこそできる保護者のニーズに合わせた、自由度の高い保育所の運営。Kuukids福岡が新たな選択肢として、福岡の保護者たちに受け入れられるのか、注目していきたい。

園内で調理された軽食、『きなこマカロニ』

弧を描くようなラインが印象的な園内

【代　源太朗】

＜INFORMATION＞
■Kuukids福岡
所在地：福岡市博多区中呉服町４-26アルビオン福岡市支店２F
アクセス：地下鉄箱崎線『呉服町駅』より徒歩３分
設置会社：株式会社アルビオン
運営会社：株式会社テノ・サポート
保育対象：０歳（生後57日目以降）～未就学児
開園時間：基本時間：午前８時～午後７時
　　　　　延長保育：午後７時～午後９時