2024年04月25日( 木 )

白金不動産最前線

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坪単価480万円で売り情報

 24日、飛び込んできた情報には驚いた。「新栄住宅が取得した白金ガソリンスタンド跡地が坪480万円で売り情報として流れている」というものであった。「まさか」と思ったが、27日裏取りに走る。新栄住宅の企画会議では、(1)マンション分譲だけに拘らず多角的な事業計画を検討しよう(2)ホテル、駐車場と利回り高い事業であれば何度も提案しろ(3)仮に更地で高く売れればそれも良しなどの討議を行ったそうだ。だとすると、(3)の話からブローカーが売り情報を持ち出したのではなかろうかという推論となった。同社はきっぱりと「外部には売り打診を一切していない」とコメントした。現在の更地状態の野ざらし駐車場で、月間150万円の収入がある。金利返済分の収入はあるということだ

ファミリーマンションで勝負

 白金の物件で、次に注目を受けるのはアライアンスである。書籍出版取次店の最大手の敷地を購入した。入札に当たってアライアンス側は大手の値札パターンを徹底的に研究した。その結果、「最有力候補が430万円で勝負する」と結論に達した。そこで4万円プラスして434万円を指値にしたのが見事に当たった。中垣社長に「380%の容積率に、坪430万円の高値の土地でどういう事業計画を練ったのですか?」と聞く。「当然、ファミリータイプの分譲マンションだ。70戸前後の売り出しになる」と自信満々の返事が返ってきた。2社とも今後の販売戦線にかんする見通しは慎重である。とともに、今が不動産価格の頭打ちであることを共通認識としていることが判明した。

 

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