2024年04月26日( 金 )

天神3億円強奪事件、深まる謎

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 4月20日、12時半過ぎ。白昼堂々、福岡一の繁華街天神で起きた3億円強奪事件は全国でもトップニュースとして取り上げられた。事件直後から警察が現場近くを封鎖して捜査にあたった様子は既報通りである。

 その後、「白いワゴン車」が現場から急発進で走り去る様子が付近の防犯カメラなどに捉えられた。映像も公開され、犯人逮捕も間近とも思われた。
 そして昨晩、福岡空港で数億円の大金を海外に持ち出そうとした韓国人4人が身柄を拘束された、という一報。これで解決かと思われたが、身体的特徴が犯人たちと一致しない、所持していた金額が多すぎるなど、一転して強奪事件とは無関係であることを示唆する事実が噴出してきた(21日、関税法違反容疑で逮捕)。

 空港での身柄拘束が報じられた時点では、「天神の逃走犯を追う警察の目をくらませるためのおとりか」という声も上がったが、3億8,000万円のために7億円以上の現金を押収されてしまってはどうにも計算が合わない。

 福岡市では、昨夏120kgもの金塊(およそ6億円相当)を、警察官を装った男らに奪われる強奪事件も起きている。こちらも犯人は逮捕されておらず、未解決のまま。今回の3億8,000万円も、被害者の男性によれば「金を購入するため」の資金だという。最近、ネットでは「金地金をうまく転売すれば8%儲かる」というまことしやかな噂が流れている。福岡を舞台にして巨額の現金と金塊が不法に行きかっていることになるが、はたしてこの影には何がうごめいているのだろうか。

【深水 央】

 

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