脊振の自然に魅せられて 『一輪草』(キンポウゲ科)
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二輪草の白い花で渓谷が賑やかになるころ、一輪草の白い花が咲き始めます。一輪草の開花は二輪草よりわずかに遅く、二輪草と比べて花びらが大きいので、一輪草と判別がつきます。
花びらは500円玉くらいで純白。実に堂々と咲いています。葉のかたちも、二輪草と比べてまったく違います。一輪草は3枚の葉の中央が長方形に尖っています。一方の二輪草の葉先はやや丸くなっています。一輪草は、太陽の光を浴びて花が開き、雨の日などは眠っているように閉じています。
二輪草は群生してたくさん咲いていますが、一輪草は数も少なく、ときどき群生もしていますが、二輪草に比べて貴重な植物なのです。脊振山系では水無渓谷のみで咲いていますが、他では見かけたことはありません。一輪草も二輪草も、脊振を代表する春の花です。
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2017年6月
脊振の自然を愛する会 代表 池田友行関連キーワード
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