2024年04月18日( 木 )

より複雑化する鉄筋継手工法の正しい理解にむけて~鉄筋継手研究会

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 6月9日、九州地区鉄筋継手の施工会社らで運営する「鉄筋継手研究会」(事務局:福岡県大野城市、河村貴夫事務局長)は、定例の研究会を福岡国際会議場で開催した。春と秋の年2回開催しているこの研究会では、建築構造物の設計・施工・監理に携わる者同士で情報を共有し、正しい鉄筋継手への理解を深め、最新の鉄筋継手技術を活用したトータルコストダウンを追求することを目指している。また、この研究会は建築工事の入札などに求められているCPD(継続職能研修)認定プログラム3単位が受講できるなどのメリットもあるため、会場には多くの受講者が集まっていた。

 今回は「基礎編」。第1部は(社)日本鉄筋継手協会特別会員の吉野次彦講師が「鉄筋溶接継手工事、品質施工管理のポイント」をテーマに講演。鉄筋継手に関する種類・施工管理方法の基礎をじっくりと説明していた。第2部は1部講師の吉野次彦氏とウェルディングトラスト(株)代表の吉村勇二氏が登壇。最新溶接継手の情報や、溶接技術検定における試験方法や判定基準など、最新の鉄筋継手技術の紹介が行われ、約80名の受講者は鉄筋継手の最新情報にしっかりと聞き入っていた。

定期開催された研究会

不良品の展示

 建築技術が複雑化する現在、鉄筋継手の施工も高い技術力の習得が不可欠である。これからも鉄筋継手研究会は年2回の開催を行い、鉄筋継手技術の「基礎」「応用」の講習を行っていく。

【道山 憲一】

 

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