2024年03月29日( 金 )

ツルハHD、売上高5,770億円 ドラッグストア業界2位に浮上

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 ドラッグストア大手の(株)ツルハホールディングス(以下、ツルハHD)が20日発表した2017年5月期の連結決算は、純利益が前期比26%増の244億円と過去最高益となった。
 売上高は前年比9.4%増の5,770億円、営業利益は18.3%増の370億円、経常利益は18.4%増の386億円だった。新規出店の増加やM&Aのほか、利益率の高いPB商品のデザインを統一し新パッケージを導入するなどの戦略が功を奏した。
 また、地域集中出店と既存店舗のスクラップアンドビルドを推進。新規出店は125店舗、閉店は37店舗で期末グループ店舗数は直営店で1,755店舗となった。
 18年5月期は売上高6,000億円、営業利益390億円、経常利益403億円、純利益247億円を見込む。国内で新たに140店を出店する計画。

 ツルハHDはマツモトキヨシHDの売上高5,351億円を抜いて業界2位に浮上した。1位は売上高6,231億円のウエルシアHD。
 ツルハは去年7店舗を出店したものの、未だ九州での展開は遅れている。九州のドラッグストア業界はコスモス薬品の一強。今年2月に岡山県のザグザグを買収して広域チェーンに脱皮したドラモリがその後につける。三番手はJR九州傘下のドラッグイレブン。
 業界1位のウエルシアはまだ九州に店舗はなく、いずれ上陸を図って来るだろう。業界の首位争いが激化するなか、大手ドラッグストアによる九州のシェア争いも加速する。

 

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