2024年03月29日( 金 )

世界を駆ける二人の芸術家、中島淳一氏と黒木あすか氏のコラボ盛況

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盛況となった今回のイベント。たくさんの方にご来場頂いた

 6月23日、データ・マックス主催のイベント「世界を駆ける二人の芸術家の融合」が行われた。同イベントは、一人演劇・劇団エーテル主宰の中島淳一氏と、ソリストの黒木あすか氏による公演。当日、会場となった福岡市中央区の大濠公園能楽堂には、多くの観客が詰めかけた。

 イベントでは、最初に黒木氏が着物姿で登場。現在、学校法人宮田学園 国際貢献専門大学校で留学生を対象に日本の歌などを教えている黒木氏は、この日も滝廉太郎氏の「荒城の月」などの日本を代表する歌を選曲し、披露した。そのほか、2010年に宮崎で発生した口蹄疫で殺処分された動物への鎮魂歌として自身が作曲した「Requiem2010」や、世界的な名曲「アメイジング・グレイス」などを熱唱。ヨーロッパで磨かれた華麗なる歌声と演奏に、観客らは聞き入っていた。

熱演する中島氏

黒木氏の華麗なる演奏に観客らも聞き入った

 福岡の一人演劇の第一人者である中島氏の今回の演題は「釈迦」。一人で複数役をこなす中島氏の迫真の演技に、今回は物語を盛り上げる黒木氏の華麗な演奏が加わったことで、まさに2人の芸術家の融合といえる公演となった。
 画家が本業である中島氏は、今年11月、アメリカのニューヨーク・マンハッタン日本クラブで個展と一人演劇を行う。その後は、拠点をソーホー街に移して制作活動に専念するとのこと。演劇終了後のトーク時にも、アメリカでの創作活動について触れた。

 最後に、世界に羽ばたく中島氏とさらなる飛躍が期待される黒木氏の2人が登壇。観客から惜しみない温かい拍手が送られ、公演は盛況のうちに終了した。

花束贈呈を受ける二人

会場では中島氏の絵も展示された

【矢野 寛之】

 

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