2024年04月25日( 木 )

ヘッドアップを防ぐには

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 ゴルフで一番多いミスはヘッドアップです。分かってはいるのだけど、ここ一番という大事な所でヘッドアップをしてしまった経験はゴルファーなら誰でもありますよね。しかし、ヘッドアップが悪なのではありません。インパクトの時にボールを見ていなくても打つことはできます。ただヘッドアップをすることによって上体が起き上がってしまうのが問題なのです。
 上体が起き上がって前傾が崩れてしまうとスイングプレーンが変わってしまうのでアドレスした時のポジションにクラブは戻って来なくなります。ですからレッスン中にコーチからヘッドアップしていますよと指摘された時は上体が起き上がっていると認識したほうがいいと思います。

 ヘッドアップをしてしまう主な原因は2つに分けられます。1つ目は技術的な問題です。技術的にヘッドアップするというのはその人のスイングに問題がありインパクトでヘッドアップせざるを得ない状態になっている場合です。ゴルフスイングでは バックスイングで体重は右の股関節に乗りダウンスイングからフォロースルーにかけて、体重が左に移動していきます。技術的にヘッドアップする人はこの体重移動が正しくできていません。
 バックスイングで体重が右サイドに移動せず左サイドに多くかかってしまうと、ダウンからフォローにかけてその体重は逆に右に移動しようとします。つまりギッコンバッタンと言われるスイングです。このギッコンバッタンとはとても分かりやすい表現ですね。シーソーを思い浮かべて見てください。左側から右側に重量が移動すると下がっていた左側は上がりますよね。インパクトで上体が起き上がるのと同じ仕組みです。人間は大きな力を出そうとするときに体重を移動させようとするのでトップで体重が左に掛かっているタイプの人は力めば力むほどインパクトで上体の起き上がりがひどくなります。

 2つ目は意識です。スイングに技術的な問題がなくてもヘッドアップは起こります。飛んでいくボールの行方が気になったり、目の前の池を超したいという思いが強くなったりすると、分かっていてもつい身体が起き上がってしまいます。誰でもボールが狙った所へ飛んでいくかが気になるものです。そして、その際に意識を強く持って起き上がりを防ぐのは簡単ではありません。しかし、自分の身体を動かしているのは自分自身です。意識をどれだけ強く持てるか、普段の練習からどれだけ意識できるかでヘッドアップを防ぐことができるようになります。普段の練習ではそれほど意識していないのにコースに出ると強く意識する方がいますが、残念ながら上手くいきません。急に頭を残そうとすると身体の動きが止まってしまい、引っ掛けボールが出てしまうからです。
 普段の練習から一球一球起き上がらないように意識することが大事です。

 

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<PROFILE>
nobukawa_pr信川 竜太 (のぶかわ りゅうた)
1971年3月27日生まれ。(株)スリーバーズ代表取締役。スポーツキャスター、DJ、MC、リポーターとしてスポーツを中心にテレビ、ラジオなどで活躍中。その一方で、ゴルフコーチとしても活動している。信川氏がゴルフの道を志したのは福大大濠高校1学年時。卒業後、フロリダ州ブロワードジュニアカレッジに入学(のち、フロリダ・リン ユニバーシティーに編入)。在学中、トーナメントでタイガー・ウッズの上位に入る結果を残した。2006年1月に(社)日本プロゴルフ協会 PGAゴルフティーチングプロの資格を取得。10年10月、福岡市東区多の津にスポーツ塾を開講した。

 

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