2024年04月19日( 金 )

買収話が浮上 踏みとどまれるか「けご病院」

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 福岡市中央区警固1丁目に、二つの月極駐車場と一つのコインパーキングが連なる広い土地がある。広さは合計約1,207平方メートルあり、けやき通りに近く利便性は高い。開発には最適な場所といえよう。

 市内中心部にあり、マンション開発業者ならこぞって名乗りを上げそうな場所である。現状の状況と各土地を不動産登記で確認すると
 「月極置き場 福岡市中央区警固1丁目159、366平方メートル」
 「コインパーク 同1丁目160、247平方メートル」
 「月極駐車場 同1丁目161と162 327と267平方メートル」
 となっており、各土地の所有名義は個人であった。この4つの土地を合計すると1,207平方メートルの広さになる。

 この土地を化粧品・健康食品・医薬品の製造販売を手がける新日本製薬(株)(福岡市)の関連会社が狙っているという話が浮上した。そして、この駐車場群の先でけやき道路に面しているのは、医療法人康正会「けご病院」である。

 けご病院は2011年11月に医療法人康正会として法人化。得意分野は呼吸器系で40床のベッド数を持つ病院である。同病院の2016年12月期における業績は、事業収益4億559万円を計上し、前期から見て微増。経常損益段階で6,313万円の赤字、当期純利益では2,305万円の赤字を計上している。また、1億1,685万円の債務超過である。

 新日本製薬の関連会社は同病院ごと買収を検討しているのだろうか・・・?同病院に話を聞くと、担当者は「そんな買収話なんかありませんよ」と答える。しかし、火の無い所に煙は立たないとのことわざもある。噂のある買収話を蹴って「けご病院」は踏みとどまることができるのか。場所が場所だけに、これからの動向に注目である。

けご病院玄関

けご病院裏 手前に売却話が浮上したコインパーキングと月極駐車場が見える

【道山 憲一】

 

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