2024年04月20日( 土 )

臍帯血バンク・臍帯血移植の実態知って~厚労省が情報提供開始

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厚生労働省

 がんが治る、美容に良いなど無届けの効能を謳って、臍帯血を使用した再生医療を無届けで行った医師らが逮捕された事件は、いまだ記憶に新しい。
 この事件を受けた厚生労働省は、臍帯血プライベートバンクの実態調査を実施。9月12日、その結果が公表された。契約終了後に廃棄処分せず保管し続けている臍帯血が5社で計約2,100人分あるなど、いまだに不適切な扱いを行っているケースが多いことがわかった。

 同12日、厚労省は同省ウェブサイトに「赤ちゃんを出産予定のお母さんへ(臍帯血関連情報)」という特設コーナーを作り、情報提供を開始。臍帯血移植療法の基礎的な知識から公的臍帯血バンク・民間臍帯血バンクの違い、Q&A、全国6カ所にある公的臍帯血バンクへのリンクなど、充実した内容となっている。

 家族や親しい人が重い病に倒れるという事態に直面すると、誰しも大きく動揺する。藁をもつかむ気持ちになるのも当然だ。しかしそれでも、認可外の医療に助けを求める前に、まずは公的に発信されている情報を確認し、正しい医療にアクセスしてほしい。

【深水 央】

 

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