2024年04月26日( 金 )

アセアン進出は今がチャンス 九経連 麻生泰会長

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九州経済連合会 麻生 泰 会長

 九州経済連合会の麻生泰会長は、福岡市内で開催された福岡・マレーシア友好協会主催の「ナショナルデー祝賀会」で「煮詰まる日本市場、伸び行くASEANとの連携」として講演を行った。

 冒頭、中国やアメリカなどの大国やASEAN諸国がいずれも経済成長を続けるなか、日本だけが成長が止まっていることをデータで示し、日本の国際的な存在感が低下していることを、経験談を含めて披露。国内の危機感不足に対して警鐘を鳴らした。一方で日本の治安の良さや日本製品の信頼性の高さは「絶対にまねできない強さ」と海外から評価を受けていることを示し、「今がASEAN進出のチャンス」と、経営者らリーダーたちが世界へ目をむけることを促した。

 1974年に33歳で麻生セメント(株)の代表となった同氏は、建設市場が半減しセメント業者の再編が進んだ時代にフランス企業との提携に活路を見出し、社内の活性化や生産性向上に貢献した経験を引き合いに、国際化すれば優秀な人材も集まることを語った。「ASEAN諸国の期待も高いし、外務省など行政も数年前よりはるかに協力的。各国から指摘される「NATO」(ノーアクション・トークオンリー)ではチャンスを失ってしまう」とマレーシアなどASEAN諸国からの期待が高いうちにチャンスを獲得するべきとの考えを示した。

 

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