2024年04月19日( 金 )

カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞~長崎市生まれ、現代英文学を代表する作家

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 今年のノーベル文学賞を、日本にルーツを持つ英国人、カズオ・イシグロ氏が受賞した。イシグロ氏は長崎市生まれ。幼いころに海洋学者の父の英国赴任に伴われて渡英し、20歳の時には英国籍を取得している。

 イシグロ氏の受賞を受けて、福岡市の書店でも特別コーナーを設けるなどの対応に追われている。天神のジュンク堂福岡店では、受賞が決まった後に特別コーナーを設置。同店では、ノーベル賞受賞が決まった段階でイシグロ氏作品の在庫があまりなかったものの、今朝早くに売れたものも含めて、すでに20冊のイシグロ氏作品を販売した。

 『わたしを離さないで』(2005年)、『忘れられた巨人』(2015年)など、イシグロ氏作品の日本語版を多く出版している早川書房では、すでに重版を決定している。ジュンク堂福岡店の細井実人店長は、「来週中に重版が始まるのではないか。本が届き次第、特別展示などで対応したい」と話している。

 博多駅中央街の紀伊国屋書店福岡本店では、受賞を受けて昨日夕方ごろからワゴンセールを実施している。同店の林英一・調査役は「村上春樹さんの受賞に備えた本は用意していましたが、イシグロ氏の受賞は予測していなかったため、在庫がない状態」と話す。同店でのワゴンセールでは、洋書2点、文庫7点の計25冊を展示販売している。ジュンク堂書店と同様に、重版され次第、特別展などを開く予定だ。

【NetIB-News編集部】

 

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