2024年04月19日( 金 )

タクシー専用車両「JPN TAXI」が発売開始

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 10月23日、トヨタから次世代のタクシー専用車両「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」の販売が開始された。タクシー向けに快適性・安全性を重要視して開発されただけに、大いに期待が膨らむ。トヨタではタクシー向けには「クラウンセダン」「コンフォート」などをラインナップしていたが、すでに受注は終えており、「コンフォート」は受注した分を最後に2018年1月に販売を終了する。以降、「JPN TAXI」に切り替わる。タクシー専用車両として広く利用されている「コンフォート」は設計年式が古く、助手席のエアバックが設定されていないなど、安全性は現行車両に比べれば大きく劣る。

 福岡市内においても、さっそく地場業者が走らせており目にした人もあるかもしれない。ボディは小型ミニバン「シエンタ」がベースとなっている。開口幅720mmの電動スライドドアや低床フラットフロアなど、これまでのタクシーにない機構を装備。助手席を畳めば、車椅子での乗車も可能である。タクシー運転手の意見を大いに取り入れているようだ。

 導入した西日本自動車(株)は「業界ではコンフォートの後継車両がなかなか出なかったことで、トヨタ・プリウスなどの一般車両をタクシー用に改造して利用していました。弊社では、あくまでもタクシー専用車両にお客を乗せていきたいとの思いから、新型車両を待ち焦がれていました。発売後4台導入しましたが、社内のタクシーは順次JPN TAXIに変えています。ぜひ手を挙げて呼び止めてください」と期待に胸を膨らませる。

 ロンドンタクシーを彷彿させるスタイルのトヨタ「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」。安全性も向上され、市民はもとより訪日外国人にも喜ばれる“足”として日本の街を走り回るのだろう。

【道山 憲一】

 

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