2024年04月19日( 金 )

福中銀の行員を業務上横領の容疑で逮捕~顧客の預金を着服

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 福岡県警筑紫野署は12月3日、顧客の口座から2,000万円を着服していたとして業務上横領の疑いで福岡中央銀行の行員、酒造博行容疑者を再逮捕した。同容疑者は、11月12日に顧客の口座から3,000万円を着服した疑いで逮捕されていた。

 逮捕容疑は2016年9月、福岡県筑紫野市の同行二日市支店で、容疑者が担当していた男性の定期預金1億円を解約した際に3,000万円を現金化して横領したというもの。再逮捕容疑は、今年1月、同じ男性名義の普通預金から払い戻した3,600万円のうち、2,000万円を着服したとされる。捜査に対し同容疑者は「全部で1億円ほど横領した」と容疑を認めているという。
 酒造容疑者が1月に異動した後に別の行員が不自然さに気付き、着服が発覚した。

 福岡中央銀行では昨年4月にも、当時本社人事総務部に勤務していた元行員が06年3月から15年9月までの9年6カ月もの期間にわたって、複数の個人、法人から受領した現金約1億700万円を着服していたことを発表。再発防止に向け、コンプライアンス意識の向上や内部管理体制の強化に取り組んできたなかでの事件となった。

 同行はNetIB-Newsの取材に対し、「内部調査で本人が容疑を否認したため、夏ごろに警察に相談していた。昨年のこともあり、信頼回復に向けて再発防止に取り組んでいたが、結果として再発してしまった。取り組みのなかでカバーできていなかった部分の検証を行い、コンプライアンス意識の再徹底と内部管理態勢のさらなる強化に努めていく」と語った。

【犬童 範亮】

 

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