2024年04月19日( 金 )

「博多旧市街プロジェクト」第1弾、出来町公園リニューアル

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 現在、福岡経済の中心地である天神地区では、アジアの拠点都市としての役割・機能を高め新たな空間と雇用を創出するプロジェクト「天神ビッグバン」が進行しているが、それと対をなすプロジェクトとして、中世最大の貿易港湾都市であった都市の中心地域である博多部において、価値ある資源をストーリーと街並みでつなぎ、市民や観光客が認知し楽しめる環境を整え、魅力も高めていく「博多旧市街プロジェクト」が始動した。

 今回、その「博多旧市街プロジェクト」の第1弾として、「出来町公園」がリニューアルオープンした。同公園は1965年に開園し、87年に再整備がされた、博多駅から北西に約0.9kmの都心部に位置する街区公園。2007年度から「博多駅地区緊急浸水対策工事」のために公園の一部占用が続いていたが、13年に工事が完了したことから公園の再整備に着手。再整備にあたっては地域から要望書が提出され、「町内行事を想定した土の広場」「観光バスの乗降場」「承天寺通りに面する観光広場」「駐輪施設」を配置することにより、公園を中心とした御供所地区のにぎわい創出に加え、公園利用者や観光客の利便性向上などが図られ、16年5月から再整備工事が進められていた。

 そして17年12月11日、「博多旧市街プロジェクト」の第1弾として同公園のリニューアルが完了、開園を迎えた。
 リニューアルでは、市は約2億円かけて新たに多目的広場と観光バス6台分の乗降スペースを整備。博多旧市街におけるJR博多駅側の観光・回遊拠点と位置付け、周辺の旧市街に点在する神社や仏閣を見て回る観光拠点としての利用を見込んでいる。
 「博多旧市街プロジェクト」では第2弾としてさらに、出来町公園内に観光拠点を整備することも計画しており、今後は休憩や情報収集などが可能な施設を新築する計画で、設置・運営する事業者の募集を行っている。新たな休憩施設などのオープンは、19年4月の予定だ。

【坂田 憲治】

▼関連リンク
・福岡市、出来町公園休養施設管理・運営事業者募集

 

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