九州地域も人口減少時代へ
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九州7県に沖縄、山口県を含めた九州地域の人口減少が加速する。総務省の統計資料によれば、ピークとなる2000年は1,629万人だったが、15年には1,585万人に減少した。さらに減少スピードは加速し、40年には1,338万人まで減る予想だ。25年間で247万人の減少となるが、247万人は現在の福岡都市圏の人口(251万人、15年)に匹敵する。
(財)九州経済調査会の「九州経済白書」は、この25年間に九州地域の小売業販売額が14.6兆円から12.3兆円に減少すると予想しており、差額の2兆円余りは九州地域のスーパーとコンビニの現在の売上合計額(2.4兆円)に匹敵すると指摘している。
「福岡市は人口が増えているからビジネス環境が良い」といわれるが、商圏をどう考えるかで見方は変わる。福岡都市圏だけで完結するビジネスモデルの会社は、あまり多くないだろう。自社を取り巻く経営環境をよく見極めることが大切だ。
【緒方 克美】
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