2024年04月25日( 木 )

今年もシーズン到来!酒蔵びらきが各所で開催

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 立春も過ぎたとはいえ、まだまだ寒さが厳しいこの季節だが、その一方で日本酒ファンにとっては、待ちに待ったシーズンの到来でもある。

 17日(土)・18日(日)に、福岡県久留米市城島で「第24回 城島酒蔵びらき」が開催された。「福岡の城島」は、「兵庫の灘」「京都の伏見」「広島の西条」などと並ぶ酒どころとして有名で、古くから酒づくりが盛んな地域だ。現在も8つの蔵元がそれぞれ個性あふれるお酒をつくり続けている。その8つの蔵元が一堂に会する、今年で24回目を数える福岡県下でも最大級の酒蔵びらきイベント。好天に恵まれたこともあって、メイン会場の「町民の森」のほか、各蔵元に今年も多くの日本酒ファンが集まった。

 また同じ17・18日には、「石蔵酒造 博多百年蔵」(福岡市博多区)でも、酒蔵びらきが行われた。こちらの酒蔵も歴史は古く、そのルーツは黒田官兵衛の時代にまで遡るとされる。福岡の都心部・博多における唯一の蔵元であり、JR博多駅や地下鉄・千代県庁口から徒歩で行けるという好立地もあって、こちらも多くのファンが来訪。300円で5杯が楽しめる試飲チケットを片手に、各々が好みの酒を楽しんでいた。
 新宮町から訪れた50代の女性は、「昨年まではスケジュールの都合がつかず、なかなか来ることができませんでしたが、今年ようやく来ることができました。初めて参加しましたが、おいしいお酒をいろいろと味わえて、とても楽しいイベントですね」と、お猪口を片手にほろ酔い気分。場内では楽しげな演奏を奏でながらチンドン屋が練り歩き、イベントを盛り上げていた。

 福岡・佐賀の両県では、今後も次々と各所の酒蔵で、酒蔵びらきが予定されている。今月24日(土)・25日(日)には、白糸酒造(福岡県糸島市)や勝屋酒造(福岡県宗像市)、菊美人酒造(福岡県みやま市)で、それぞれ酒蔵びらきを開催予定。3月に入ると、3日(土)・4日(日)に喜多屋(福岡県八女市)、11日(日)に小松酒造(佐賀県唐津市)、17日(土)には天山酒造(佐賀県小城市)が予定している。24日(土)・25日(日)には福岡県久留米市田主丸の各蔵元による「たのしまる春まつり2018 蔵・花・食めぐり」や、佐賀県鹿島市の「鹿島酒蔵ツーリズム」など、複数の蔵元が合同で行う大規模イベントも開催される。上記以外にも、この季節にはいろいろな蔵元で酒蔵びらきが目白押しだ。
 さらに5月26日(土)・27日(日)には福岡国際センターで、福岡史上最大と銘打った酒イベント、「&SAKE FUKUOKA」が開催予定だ。現時点で県内の55蔵元が参加予定という同イベントを、今から待ち遠しく思うファンも多いことだろう。

【坂田 憲治】

 

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