2024年04月25日( 木 )

本家コークハイ誕生?~コカ・コーラが日本で缶酎ハイ販売の方針

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 米コカ・コーラ社が、日本で缶酎ハイを発売する方針を発表した。同社のウェブサイトに掲載されたポートフォリオ上で、今後の日本戦略として公開されたもの。コカ・コーラ社は、日本の飲料関連市場を「清涼飲料水の規模が大きく、特殊で成熟した市場」とみており、コア事業以外の新たな市場を開拓する一手としてアルコール飲料市場に乗り出す。現時点では缶酎ハイの販売は日本限定とされており、日本独自ともいえる「酎ハイ文化」に打って出ることが競合他社にどのような影響を与えるのか注目される。

 データ・マックスの取材に対して、日本コカ・コーラは「商品についての情報を公開する段階にない」とし、製造・販売を担当するコカ・コーラボトラーズジャパンも「日本コカ・コーラ社の戦略上の話。商品開発についてはわからない」とする。両社と関係の深い経済紙記者は、「日本側のコカ・コーラ関係者は、ここまで大きな話になるとは予測していなかったようだ。寝耳に水といったところでは」と話し、米本社から具体的な方針説明を受けていないとみている。

 コカ・コーラ社が、焼酎をコーラで割る「コークハイ」に類似した商品を開発するかは不明だが、「本家」コークハイが発売されれば話題を呼ぶことは間違いない。酒類のコーラ割飲料では、2009年ごろにキリンが「コーラショック」(ウォッカのコーラ割)を発売していたが、あまり人気を得られずに12年に販売終了している。キリン広報によると、今年4月10日に「キリン・ザ・ストロング」シリーズの「ハードコーラ」味酎ハイを発売する予定だという。

 

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