2024年04月20日( 土 )

スマホの動く広告「オーバーレイ広告」に廃止の動きか?

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 「オーバーレイ広告」をご存知だろうか?
 スマートフォン向けサイト広告の1つで、一定の位置に固定されて表示されるものだ。

 たとえばブラウザの下部に固定されたオーバーレイ広告の場合、スクロールなどで画面を移動しても、広告が再び現れ、ページ下部に表示される。サイトのコンテンツが重なって表示されることから、意図せず広告をクリックしたことがある人も多いのではないだろうか。
 ユーザーからは「動く広告」「移動する広告」「スクロールすると出てくるアレ」など、いろいろな呼び方をされているが、評判は芳しくない。

 そんなオーバーレイ広告だが、一部の広告配信会社から廃止の動きが出てきた。
 4月2日付けで各広告配信会社より、「オーバーレイ広告の掲載方法の変更」の案内が送られてきているのだ。
 内容は「スマートフォンユーザーのインターネット体験の改善」を目的とし、「広告位置の移動」「クリック領域の改変」「広告を透過させた状態から浮き上がらせる」などを新たに禁止事項とするものだ。適用時期は2018年5月10日からとしている。

 なお今回、広告配信会社すべてがオーバーレイ広告の廃止に動いたわけではない。オーバーレイ広告は収益率が高く、運営側としては、進んで廃止したいものではない。廃止の動きが進めば、広告配信会社は従来のオーバーレイ広告に次ぐ新しい広告案を模索していくことになるだろう。
 今後、広告配信業界がどう動いていくのか、その動向に注目したい。

 

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