2024年04月20日( 土 )

【山崩れ事故の現場から】耶馬渓の山崩れ現場で、新たに1人を発見~安否などは不明

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山崩れの現場

山崩れの現場

 大分県中津市耶馬渓(やばけい)町金吉(かなよし)で11日にあった山崩れで、12日の午後、安否がわからなくなっていた住民とみられる1人が発見された。中津市役所によると、安否や氏名などはわかっていない。山崩れが起きた後から、住民6人と連絡がとれない状態になっており、昨日午後1時46分に住民の岩下義則さん(45)が遺体で発見されていた。

 現場は、山の斜面が幅約200mにわたって崩落している。山のふもとにあった民家4棟が土砂に埋まった状態で、県は災害警戒本部を設置して自衛隊に災害派遣を要請していた。山崩れが起きた場所は金吉川と山に挟まれた狭い地域で、高さ約100m、奥行き約200m、幅約200mにわたって山肌が崩落している。現在は、自衛隊や中津市から派遣された551人が重機などを使って土砂の除去にあたっている。
 現場近くに住む70代の男性は、「こんな災害は記憶にない。衝撃を受けている。行方不明の方が早く見つかってほしい」と話している。

 12日の現場付近は日差しが強く、汗ばむほどの陽気。崩落場所の対岸に立つと、直径1m以上の大きな岩が山肌に点在しているのがわかる。交通規制が行われているため、災害警戒本部の置かれた現場近くまでは近づくことができない。中津市役所は同市HPで、1時間ごとの最新情報を発表するとしている。

自衛隊車両などが置かれた災害警戒 本部周辺

自衛隊車両などが置かれた災害警戒本部周辺

山肌に点在する、巨大な岩

山肌に点在する、巨大な岩

 

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