2024年04月19日( 金 )

星野リゾート、旅館・ホテルの取得遍歴

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 星野リゾートは、「星のや」「界」「リゾナーレ」など、多種多様なコンセプトをもつ旅館・ホテル48施設の運営を手がける。九州でも、高級旅館路線で知られる「界」シリーズを熊本県阿蘇市と大分県由布市(2019年開業予定)で展開するなど、その知名度は高まっている。

 同社はこれまで多くの旅館・ホテルを取得し、再生を手がけることで、運営施設の経営改善や地域の活性化に貢献してきた。
 2001年「リゾナーレ」(山梨県)、03年「磐梯リゾート」(福島県)、04年「アルファリゾート・トマム」(北海道)などのリゾート施設の取得・再生に着手。05年からは米投資銀行ゴールドマン・サックスグループと提携し、「白銀屋」(石川県)、「湯の宿 いづみ荘」(静岡県)といった老舗温泉旅館の取得・再生も手がけている。
 数々の旅館・ホテルの買収と再生を成功させていくなかで、星野リゾートの星野佳路代表は、いつしか“再生請負人”と呼ばれるようになっていった。

 積極的な事業展開は勢いを増し、13年、星野リゾートは資金調達を目的にホテル・旅館に特化した不動産投資信託(REIT)を立ち上げた。翌14年、「チサンイン」(21物件)を取得。15年には「カンデオホテルズ(5物件)」「コンフォートホテル(3物件)」を合計72億円で取得したほか、金沢市、富山市、広島市、福岡市の中心部にあるANAクラウンプラザホテル4棟を計400億円で取得している。

 18年4月、同社は長崎県雲仙市の老舗旅館「雲仙富貴屋」の営業権を取得し、新規にホテルや旅館などの建設を検討することを発表している。いまだ話題の尽きない星野グループ。今後の動向が注目される。

【代 源太朗】

 

関連記事