アスラポート・ダイニングの子会社、居酒屋事業を取得

　（株）アスラポート・ダイニング（本社：東京都品川区、森下將典社長）は15日、連結子会社である（株）アスラポートの子会社、（株）十徳（本社：熊本市西区、三浦孝幸社長）が（株）ジェイアンドジェイ（本社：熊本市西区、松山勝幸社長）の海鮮居酒屋業態の事業を譲受することを発表した。事業取得金額は現時点で未確定。事業譲受日は6月21日を予定している。

　アスラポート・ダイニング社は「牛角」「どさん子」などの外食企業を中心に連結子会社19社と関連会社4社で全国に820店舗展開する外食大手。九州では「九州乳業」、菓子店「菊家」（ともに大分県）などを傘下に収めていることで知られている。18年3月期の連結売上高は429億9,600万円、前年同期比で18.6％増。
　ジェイアンドジェイ社は（株）寿屋（本社：熊本市、2001年12月民事再生法適用申請）のレストラン事業部が独立した企業で、九州、中国地方を中心に海鮮居酒屋「十徳や」「さかな市場」「寿里庵」など61店舗を展開。アスラポート・ダイニング社はジェイアンドジェイ社の事業を取得することで物流コストや仕入れ値を改善し、売上高と利益の向上に繋げることができるとしている。

　また、ジェイアンドジェイ社が鮮魚に関する仕入先やレシピなどを豊富にもっていることから、グループ全体のメニューの充実を図れるほか、既存の居酒屋業態を「十徳や」などのブランドに業態変更することも可能とのことだ。東京や大阪などの大都市で「十徳や」が見られるのもそう遠くはなさそうだ。

【矢野　寛之】