2024年03月29日( 金 )

海自潜水艦「せきりゅう」、訓練用のおとりを誤発射し亡失

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

亡失した自走式デコイ1型(訓練用)と同型の装置
(海上幕僚監部提供)

 海上自衛隊の潜水艦「せきりゅう」が5月24日未明、紀伊水道沖で運用試験に備えた訓練中、魚雷攻撃を回避するために使用する潜水艦自走式デコイ1型(訓練用)を想定外のタイミングで発射し、亡失(なくした)したことを発表した。

 自走式デコイとは、発射した潜水艦の身代わりとなって、相手方の魚雷を誘導するもの。『訓練用』には実戦用の機能は付いておらず、一定時間水中を航走した後、浮上する仕組み。回収し、整備を行った後、再び訓練で使用されている。

 今回、亡失した自走式デコイ1型(訓練用)は、直径約152mm、全長1,600mm、質量約26kg。本体価格は1発4,000万円。浮上後、一定時間が経過すると自沈するため、海自は護衛艦やヘリで捜索を行っている。なお、「炸薬および有害物質などは含まれておらず、爆発したり、人体に影響を与えたりするものではない」(海上幕僚監部)という。

 発見した場合は、海上幕僚監部 総務部 総務課 広報室
 TEL:03-3268-3111(内線:50153)まで。

【山下 康太】

関連記事