2024年04月25日( 木 )

連載・インフラと私~土木をしたいより、好きな福岡市のために働きたい

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福岡市水道局浄水部水管理課長 宮崎 浩司 氏

福岡市水道局浄水部水管理課長 宮崎 浩司 氏

 現在の仕事は、水道水の運用、配水調整。ダムの貯水率などをチェックし、どう水運用するかなどを決める日々を送る。24時間配水をコントロールする水管理センターも所管し、「節水型都市ふくおか」を象徴するセクションだ。

 福岡市に育ち、自然と都心が共存するコンパクトなまちが好きで、「ずっと福岡市にいたい」ということで、土木職として、福岡市役所入り。土木の世界で何かをしたいというより、「福岡市のために土木の仕事をしたいという思いが強かった」と振り返る。

 最初の配属は水道局の城南営業所。配水管の工事や顧客からの漏水修理依頼などに対応するセクションで、工事より顧客や業者との対応のほうが印象に残る。ちょうど1994年の大渇水が発生した年で、給水制限などの対応に追われ、「水の大切さ」を実感した。

 思い出に残る仕事は、九州大学伊都キャンパス移転事業。キャンパス開校の年に着任し、地元住民と連携し、キャンパス周辺のまちづくりに携わった。アパート、コンビニなどが立ち並んだキャンパス周辺を通り、以前、図面として見ていたものが実際の町並みになっているのを見ると、「感慨深いものがある」という。

 公務員技術者のやりがいは、確信のようなものはあるが、漠然としていて、一つの言葉にするのは難しい。「ある道のプロフェッショナルも必要だが、ハード、ソフト含めいろいろな経験をして幅を広げていくことで、見出していくものかな」と語る。趣味はゴルフ。1970年6月生まれの48才。

【大石 恭正】

 

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