福岡県鞍手町長、官製談合などで逮捕〜緊急記者会見

鞍手町役場を家宅捜査する捜査員

　福岡県警は9日、鞍手町発注の下水道事業に関する指名競争入札において、参加業者に入札価格を教えて公正な入札を妨害したとして、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで鞍手町長の德島眞次容疑者ら3名を逮捕した。

　県警は10日、鞍手町役場を家宅捜索。これを受けて同日、町役場は緊急記者会見を開き、三戸公則総務課長ほか2名の職員で説明を行った。

　会見では、問題の入札を含む4件の入札で、急きょ德島町長が最低制限価格を設けたことが明らかにされた。町では入札方法の見直し、情報漏洩を防ぐ手立てなどを再検討するとしている。また、町長逮捕の報道を受け、町民等から苦情等の連絡がすでに9件あった。

　三戸総務課長は「この度、町長の逮捕があり大変申し訳ないと思っています。住民の方々の信頼回復に向けて職員一同、法令遵守して職務に専念して参ります」とコメントした。

記者会見の様子